テクニカル分析だけでは相場で勝ち続けることができない理由を動画で明確に述べています。
金が下がるとドルが上がり、金が上がるとドルが下がる逆相関の関係
金は米ドルで売買されるので、強い相関関係があるそうです。
ちょうど、株と為替の関係に似ていますね。
今回は、金相場が為替マーケットに与えるインパクトについて、テクニカル指標がいかに役に立たないかをテーマに記事を書いてみました。
EA開発者やテクニカル信者にとって、避けては通れないテーマでもありますので、きっと役に立つと確信しております。
まずは、斉藤学さんの動画を視聴し、以下の記事を読んでもらえればと思います。
金と米ドルが逆相関になる原因
為替や株式市場などで不安要素が出てくると、マーケット参加者の心理が弱気になり安全資産の金が買われます。
この時、米ドルへの信認も下がることから、株安+ドル安=金上昇という図式が成り立ちます。
反対に、株高などで相場がリスクオンになると、それまで金などの安全資産にシフトしていた資金が株などのリスク資産に流れることから金安=株高の流れになるわけです。
この時、株高と同時に米ドルも買われることから、金安でドル高になるのです。
ただし、こうした逆相関の関係は常に当てはまるということではありません。
近年、為替と株の相関関係が崩れることが頻発したように、その時の相場環境によっては機能しないこともありますので、注意が必要です。
投資家として重要な目線は、投機マネーが今どこにどのような思惑で流れれているのかを観察するということですね。
一目均衡表やフィボナッチ数列などのテクニカル指標が後付けな理由
金とドルの逆相関の関係でも述べたように、金が上がればドルが下がる、逆に金が下がればドルが上がることはお分かりいただけたかと思います。
つまり、金が売られてドルが上昇している過程では、一目均衡表でもドル円が雲にサポートされて上昇している様に見えているだけだということです。
また、フィボナッチ数列のように、たくさんラインを引けばどこかのラインは機能しているわけで、これもまた後付けの解釈といことになります。
外部要因による為替の変動時はテクニカル指標は役に立たない理由
つまり、金や株価や金利などが原因となって為替が大きく動いた場合、テクニカル指標は役に立たないとこはお分かりいただけたかと思います。
逆を言えば、金や株価や金利に大きな変化が無いときは、テクニカル指標は大いに役に立つということではないでしょうか?
普段はテクニカル分析でトレードを行い、相場が大きく動いたときはファンダメンタル分析に切り替えるなど、臨機応変な対応が求められるということですね。
テクニカルでFXをトレードする人、EAやインジケーターを開発する方は、本動画を見ることで、テクニカルが機能しない時期のトレード手法のヒントになると思い、記事にしてみました。