2026年9月13日時点の比較情報をベースに、2026年10月10日文章改稿
日本人トレーダーが利用しているFX人気プロップファームTOP5
「プロップファームを利用してみたいけれど、どこを選べばいいのか分からない」 「EAやcBotを使って自動売買できる会社はどこ?」
そんな疑問を持っている方へ向けて、今回は日本人トレーダーの利用経験者調査をもとに、人気のプロップファーム5社を比較します。
プロップファームとは、決められた評価条件をクリアすることで、大きな仮想資金の取引口座を利用し、取引成績に応じた報酬を目指せるサービスです。
ただし、チャレンジには参加料金がかかり、日々の損失額や取引方法にも細かなルールがあります。条件を守れなければ、利益が出ていても失格になる場合があります。
EA・cBotでプロップファームを選ぶなら、「自動売買が利用できるか」だけでなく、「損失ルールを守りながら動かせるか」まで確認することが重要です。
同じ日次損失5%でも、会社によって計算方法やリセット時間が違います。さらに、EAの利用条件、短時間売買、複数ポジションの扱いも同じではありません。
最初に知っておきたい用語
この記事では自動売買や損失管理に関する言葉が出てきます。まずは、特に重要な用語だけ簡単に整理しておきます。
| 用語 | 簡単な意味 |
|---|---|
| EA・cBot | 売買を自動で行うプログラム。EAは主にMT4・MT5、cBotはcTraderで使います。 |
| 日次損失 | 1日の間に許される損失の上限です。 |
| 最大損失 | 口座全体で許される損失の上限です。 |
| Balance | 決済済みの損益を反映した口座残高です。 |
| Equity | 含み益・含み損も含めた現在の口座価値です。 |
| オープンリスク | 保有中の取引で、今後どれくらい損失が出る可能性があるかを示すものです。 |
| ロット | 注文する取引量のことです。 |
| ドローダウン | 資金がピークからどれだけ減ったかを表します。 |
ここで特に覚えておきたいのは、BalanceとEquityの違いです。
たとえば口座残高が100万円でも、保有している取引に10万円の含み損があれば、現在のEquityは約90万円になります。
プロップファームでは、この含み損を含めて損失ルールを判定することがあるため、口座残高だけを見ていると危険です。
今回比較する5社について
この記事では、WOZ mediaが2026年に実施した日本国内のプロップファーム利用経験者360人の調査を参考にしています。
調査で「現在メインで利用している、または最も頻繁に利用していた」と回答された割合の高い5社を取り上げました。
本文に記載する「日本利用シェア」は、日本のプロップファーム市場全体のシェアではありません。
あくまで、今回の調査に回答した360人の中での割合です。人気の傾向を知る参考情報としてご覧ください。
私はMT4・MT5のEAやインジケーター、cTrader・cBot関連システムなど、これまで200個以上を開発・制作・検証してきました。
今回は一般的なサービス比較だけでなく、EAを実際に動かすときに、どこが問題になりやすいのかという開発者の視点からも解説します。
監修・執筆:まさやん
FTMOが示す1~1.5%程度のリスクは、取引量を考える際の目安です。
一方、Fintokeiの通常時の最大許容リスク3%や、Funded7の対象口座におけるFlat Risk Limit 3%は、取引ルールとして確認すべき上限です。
同じパーセントでも、意味が違うことを覚えておきましょう。
ある会社は1日の区切りでのEquityを基準にし、別の会社はBalanceを使います。
EAで日をまたいでポジションを持つ場合、この違いが翌日の損失余力に大きく影響します。
FundedNextでEAを利用できるのは、対象となるMT4・MT5口座のうち、口座サイズが$50,000未満の場合です。
さらに有料のEA Add-Onが必要になります。通常のチャレンジ料金だけで費用を比較しないようにしてください。
調査回答割合 29.7%
Fintokei(フィントケイ)
日本語でルールを確認しやすく、EAの損失管理を重視したいプロップファーム
FintokeiはEA・自動売買を利用できるプロップファームです。
日本語の公式FAQが充実しており、EAの利用条件や損失ルールを確認しやすいことも特徴です。
ただし、EAが使えるからといって、大きなロットで自由に取引できるわけではありません。
EAは使える?市販EAをそのまま動かしてもいい?
FintokeiではEAによる自動売買を利用できます。
自作EAだけでなく、第三者が作成したEAを利用する場合もありますが、利用者本人が仕組みを理解し、設定を調整して管理することが重要です。
市販EAや無料EAを入手し、初期設定のまま何も確認せずに動かす使い方は避けてください。
私なら、まずロット、損切り幅、同時保有数、取引する時間帯を見直します。
そのうえで、Fintokeiの条件に合うように設定を変更し、バックテストとデモ環境で動作を確認します。
オープンポジションの最大リスクは3%
Fintokeiでは、通常時の最大許容リスクが初期資金の3%に設定されています。
ただし、これは1回の注文ごとに3%まで使ってよいという意味ではありません。
同じ銘柄・同じ方向で時間が重なる取引は、まとめて1つの取引として判定されます。また、同時に保有するポジション全体についても確認されます。
たとえば、同じ通貨ペアの買い注文を3つ保有している場合、それぞれの損失だけでなく合計損失も確認する必要があります。
ここはナンピン型EAや複数ポジション型EAで特に注意したいところです。
私なら、エントリーする前に損切りまでの距離を計算し、損切りになった場合の金額からロットを決めます。
さらに、ほかのEAが保有しているポジションも確認し、口座全体の損失リスクが大きくならないようにします。
日次損失5%は、朝9時のEquityが重要
Fintokeiの通常チャレンジ・Slimでは、UTC 00:00、日本時間9:00時点のEquityを基準に日次損失ラインが計算されます。
つまり、朝9時にポジションを保有している場合、含み益や含み損も翌日の基準に影響します。
朝9時の口座残高が2,000万円、含み益が100万円なら、Equityは2,100万円です。
ここから5%を差し引く計算例では、翌日の最低Equityは1,995万円になります。
含み益が減っただけでも日次損失の余裕が小さくなるため、日またぎのEAでは注意が必要です。
FintokeiのProTrader Swingは、日次損失ラインの計算にリセット時点のBalanceを使用します。
ただし、違反の判定では現在のEquityも関係するため、含み損を無視できるわけではありません。
短時間売買や取引コストにも注意
Fintokeiでは、10秒未満で終了する取引がTick Scalpingとして監視対象になります。
そのため、数秒で何度も売買するEAは、利益が出ていてもルール面の確認が必要です。
また、Slimの主要FX銘柄では低スプレッドが案内されていますが、スプレッドは相場状況によって広がります。手数料も含めて確認しましょう。
重要指標の前後や週末持ち越しについても、利用するプランの条件を確認してください。
FintokeiのEA利用条件を詳しく確認したい方は、 FintokeiでEAを動かす前に知っておきたい重要ルール も参考にしてください。
調査回答割合 16.4%
Fundora(ファンドラ)
cTrader・cBotを中心に考えたい人向けのプロップファーム
Fundoraは、cTraderを中心に利用するプロップファームです。
MT4・MT5のEAをそのまま動かす環境ではないため、自動売買を行うならcBotを利用する必要があります。
cTrader CloudでcBotを動かせる
cTraderでは、C#で作成したcBotを使って自動売買できます。
cTrader Cloudを利用すれば、対応するcBotをクラウド上で動かせるため、自宅のパソコンをつけっぱなしにする必要がありません。
ただし、すべてのcBotが同じようにCloudへ対応するわけではありません。
外部ファイルを読み込む機能や、パソコン内の保存データを前提にした機能がある場合は、動作を確認する必要があります。
cTrader Cloudでは、cBotを停止して再起動した際に、前回Cloud内に保存したファイルが残っているとは限りません。
私なら、起動時に現在の口座残高や保有ポジションを取得し直し、必要な管理情報を再構築する仕組みを用意します。
日次損失5%はリセット時間を確認する
Fundoraでは、原文で確認したルール上、夏時間は日本時間6:00、冬時間は7:00を日次損失の区切りとして扱います。
この時間に保有しているポジションの含み損益が、翌日の損失管理に影響する点が重要です。
たとえば朝6時の時点で大きな含み益があった場合、その後に利益が減るだけでも、当日の損失余力が小さくなる可能性があります。
cBot側では、現在のEquityだけでなく、リセット時点の基準値を正しく管理したいところです。
自作cBotとリスク1%の考え方
Fundoraで自動売買を検討する場合は、利用するcBotの作成者や取引ロジック、使用条件を確認してください。
特に自作cBotを利用する場合でも、損失額の計算が不十分では意味がありません。
Fundoraでは1%リスクに関する取引基準も案内されているため、公式の定義と対象範囲を確認する必要があります。
私なら、同じ方向の注文を複数保有するときは、1注文だけでなく、その取引全体の損失を計算します。
また、20秒以内の短時間決済など、取引時間に関するルールにも注意が必要です。
Fundoraで日次損失をどう管理するかについては、 FundoraのcBotで日次損失を管理する方法 でも詳しく解説しています。
調査回答割合 13.6%
FTMO(エフティーエムオー)
MT4・MT5・cTraderに対応。EAの持ち越し運用ではSwingも比較したい
FTMOでは、1回の取引で負担するリスクを1~1.5%程度に抑える考え方が、リスク管理の目安として紹介されています。
これはFunded7のFlat Risk Limit 3%のような固定ルールとは意味が異なります。
ただし、FTMOでも大きすぎる取引や無理なリスクの取り方には注意が必要です。
StandardとSwingは何が違う?
FTMOでは、2-StepのStandardとSwingで、特に合格後のニュース取引や週末持ち越しの条件が異なります。
取引条件とレバレッジを重視
- レバレッジ
- 比較的高い
- 合格後のニュース
- 対象取引に制限
- 週末持ち越し
- 制限あり
- 向いているEA
- 短期・日中型
数日保有するEAも検討しやすい
- レバレッジ
- 低め
- 合格後のニュース
- 自由度が高い
- 週末持ち越し
- 対応
- 向いているEA
- 中期・持ち越し型
たとえばゴールドや株価指数を数時間から数日保有するEAなら、Swingの条件を確認する価値があります。
一方、取引回数が多いEAでは、スプレッドや手数料、約定条件を比較することも大切です。
なお、Swingでニュース取引が認められていても、遅延を悪用した取引など、FTMOの禁止取引ルールは適用されます。
日次損失はBalanceで計算し、Equityで判定する
FTMOの2-Stepでは、日次最大損失は初期口座資金の5%です。
その日の損失ラインは、FTMOの基準時刻である中央ヨーロッパ時間の午前0時におけるBalanceから計算されます。
日本時間では夏7:00、冬8:00が目安です。
ただし、違反するかどうかは、保有中ポジションの含み損益を含めたEquityで判定されます。
初期資金が$100,000の2-Step口座で、その日の基準Balanceが$102,000だったとします。
日次損失額は初期資金の5%なので$5,000です。
この場合、当日の最低Equityは$97,000となります。
EAを作る場合、リセット時間にBalanceを保存するだけでなく、現在のEquityが最低ラインに近づいていないか監視します。
私なら、FTMOが定める5%ぎりぎりまで取引するのではなく、EA側で余裕のある停止ラインを設定します。
2-Stepと1-Stepのルールを混同しない
FTMOには2-Stepだけでなく1-Stepもあります。
1-Stepでは日次最大損失などの条件が異なるため、2-Step向けに作ったEAの設定をそのまま流用しないでください。
チャレンジの段階数が少ないことと、EAで達成しやすいことは別です。
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Funded7(ファンデッドセブン)
MT5・cTraderに対応。複数ポジションのリスク管理が重要
Funded7ではMT5のEAやcTraderのcBotによる自動売買を利用できます。
ただし、複数ポジションの合計リスクや、他の利用者と同じような取引を行う場合のルールまで確認する必要があります。
Flat Risk Limit 3%は口座全体で考える
Funded7の対象となるGold Proなどの口座では、Flat Risk Limit 3%が設定されています。
ここで注意したいのは、3%を1注文ごとに使えるわけではないという点です。
Funded7では、注文単体だけでなく、値動きが似ている銘柄のまとまりや、口座全体のポジションについてもリスクを管理します。
対象口座で上限いっぱいの3%のリスクを持つ取引を保有している場合、さらに別のポジションを追加して合計リスクを増やすことはできません。
「通貨ペアが違うから別々に3%ずつ使える」という考え方は危険です。
Funded7では口座のランクによってリスク上限が変わる場合もあるため、必ず利用する口座の条件を確認してください。
ナンピン型EAや複数銘柄EAで気をつけたいこと
ナンピン型EAは、相場が逆方向へ動くと追加注文を出す仕組みです。
注文が増えるほど損失も大きくなりやすいため、最初の1回だけロットを小さくしても十分ではありません。
私なら、次の注文を出す前に現在の全ポジションを確認し、追加した場合の最大損失を計算します。
口座全体のリスク上限に近づいている場合は、EAが新規注文を出さないようにする設計が必要です。
Group Tradingと市販EAの重複取引
Funded7では、他の利用者と同じタイミング・同じ方向で取引が繰り返される場合、Group Tradingなどのルールに注意が必要です。
市販EAを多くの人が同じ設定で使っている場合は、意図しなくても似た取引になる可能性があります。
そのため、第三者製EAを利用するなら、戦略の内容と利用条件を確認してください。
複数口座を運用する場合も、会社をまたいだコピー取引や反対売買などが禁止取引に該当しないか確認することが大切です。
15秒・30秒などの短時間決済にも注意
Funded7では、非常に短い時間で終わる取引について、取引回数に占める割合などを確認するルールがあります。
単純に「1回だけなら大丈夫」「利益が出れば問題ない」とは判断できません。
短期スキャルピング型EAでは、実際の保有時間の分布を記録し、取引ルールに触れていないか確認しましょう。
また、週末持ち越しや重要指標時の取引も、利用するプランや口座ランクによって条件が変わる場合があります。
Funded7向けのEAでは、1注文の損切り額だけでなく、すべての保有ポジションを合わせたリスク管理が重要です。
注文を出す処理とは別に、口座全体を監視して新規注文を止める仕組みを用意したいところです。
調査回答割合 8.3%
FundedNext(ファンデッドネクスト)
EA利用には追加料金と口座サイズの確認が必要
FundedNextでは、MT4・MT5の対象口座でEAを利用できますが、有料のEA Add-Onを追加する必要があります。
また、EAを利用できる口座サイズは$50,000未満に限られます。
$50,000以上の口座は手動取引が必要です。cTraderとMatch-Traderでも自動売買は認められていません。
EAを使うなら追加費用まで比較する
FundedNextでは、EA Add-Onが通常のチャレンジ料金とは別に扱われます。
そのため、他社と料金を比較するときは、EAを使うために必要な追加費用も含めて考える必要があります。
さらに、EA Add-Onの利用料金は返金対象外と案内されています。
口座サイズ、プラン、追加料金は購入画面で必ず確認してください。
売買しないリスク管理ツールもEA扱いになる
FundedNextでは、注文を新しく出さなくても、損切り位置や利確位置、ロットなどを自動で変更するツールはEAとして扱われます。
これはEA開発者として見逃せない部分です。
たとえば、裁量トレードを行いながら、別のプログラムで自動的に損切りだけを管理する場合でも、EA利用条件を確認する必要があります。
「自動売買ではなく補助ツールだから対象外」と自己判断しないようにしましょう。
ニュース時はチャレンジと合格後で扱いが違う
原文で比較対象としたStellar 2-Stepでは、Challenge中は重要指標前後の取引が可能と案内されています。
一方、合格後のFundedNext Accountでは、対象となる重要指標の発表5分前から5分後に新規または決済された利益取引について、利益の40%のみが対象利益として反映されるルールがあります。
損失は100%反映されるため、同じ取引でも利益と損失の扱いが異なります。
EAがニュース前に注文を停止しても、保有しているポジションがニュース時間帯に決済される可能性があります。
そのため私は、エントリーする時間だけでなく、保有ポジションが決済される可能性も考慮したいと考えています。
禁止戦略と短時間売買も確認する
FundedNextでは、30秒以内の極端な短期売買や、取引システムの不自然な利用に対する制限があります。
また、同じEAを複数口座で使う場合には、同一取引の発生や戦略ごとの割り当て制限にも注意が必要です。
第三者製EAを利用する場合でも、設定を自分の取引スタイルに合わせて調整し、利用規約に適合しているか確認してください。
【PR】FundedNextの最新プランを確認するEA運用で重要なリスク数字を比較
ここまで見てきたように、各社には1%、3%、5%、10%など、いくつもの数字が登場します。
初心者が迷いやすいのは、すべてを同じ種類の「最大リスク」と考えてしまうことです。
実際には、1回の取引で推奨される損失額と、口座が失格になる損失上限は別のものです。
| 会社 | 注目する数字 | 意味 |
|---|---|---|
| Fintokei | 0.5~1% / 3% | 推奨 / 通常時の最大許容 |
| FTMO | 1~1.5% | リスク管理の目安 |
| Fundora | 1% | 取引リスクの基準を確認 |
| Funded7 | 3% | 対象口座の合計リスク上限 |
| FundedNext | 5% / 10% | Stellar 2-Stepの損失制限 |
※上記は記事で比較した主な数字を抜き出したものです。各社の全ルールを示す表ではありません。プランや口座ランクによる違いがあります。
日次損失5%なら、4.9%まで使ってよい?
結論からいうと、私はそのようなEA設計はおすすめしません。
相場が急に動くと、設定した損切り価格より不利な価格で決済されることがあります。
この現象をスリッページといいます。
さらに、取引コストの拡大や通信遅延、複数ポジションの同時損失なども考えられます。
そのため、会社が決めた最大損失ラインに到達する前に、EA側で新規注文を停止できる仕組みを用意する方が現実的です。
たとえば日次最大損失が5%の口座でも、EA内部ではそれより手前に独自の停止ラインを設定します。
これは公式ルールを変更するものではなく、ルール違反を避けるための安全対策です。
BalanceとEquityの違い|日次損失の計算で重要
プロップファームでEAを利用するなら、BalanceとEquityの違いは必ず理解しておきたいところです。
Balanceが100万円のとき、10万円の含み益があればEquityは約110万円です。
反対に、10万円の含み損があればEquityは約90万円になります。
各社で日次損失の基準が違う
| 会社・プラン | 基準となる値 | EAでの注意点 |
|---|---|---|
| Fintokei 通常・Slim | リセット時Equity | 朝9時の含み損益 |
| Fintokei Swing | リセット時Balance | 現在Equityも監視 |
| Fundora | リセット時Equity | 夏・冬時間の切替 |
| FTMO 2-Step | リセット時Balance | 初期資金の5%を差し引く |
| Funded7 | プラン別ルール | 日次ラインを個別に確認 |
| FundedNext | プラン別ルール | 含み損と基準時刻に注意 |
ここで大切なのは、同じEAを複数のプロップファームで利用する場合でも、日次損失の計算部分を共通設定にしないことです。
Fintokei向けに作った日次損失管理をFTMOでそのまま使うと、正しい停止ラインを計算できない可能性があります。
日をまたぐEAは特に注意する
たとえば、深夜にポジションを保有したまま朝のリセット時間を迎えるEAを考えてみます。
リセット時点の含み益が翌日の基準に入る会社では、リセット後にその含み益が減るだけで損失余力が減少します。
一方、Balanceを使う会社では計算の仕方が異なります。
私なら、会社ごとのリセット時刻と基準値を保存し、その日の最低Equityを計算できるようにします。
もちろん、EAの再起動やVPSの停止でその情報が消えた場合も、安全に復元できることが重要です。
5社のEA・cBot利用条件を比較
EAやcBotの利用条件だけを簡単に比較すると、次のようになります。
| 会社 | 自動売買環境 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| Fintokei | EA・cBot | 独自管理・オープンリスク |
| Fundora | cTrader cBot | 自作・リスク基準 |
| FTMO | EA・cBot | 禁止戦略・口座タイプ |
| Funded7 | MT5 EA・cBot | Group Trading・合計リスク |
| FundedNext | 対象MT4・MT5 | 有料Add-On・口座サイズ |
この表で分かるように、同じ自動売買でも利用できるプラットフォームが違います。
また、単純に「EA対応」と書かれていても、追加料金が必要な会社や、第三者製EAの取り扱いに条件がある会社もあります。
通常口座用EAをそのまま使っても大丈夫?
私は、通常のFX口座向けに作ったEAを、そのままプロップファームへ持ち込むことはおすすめしません。
通常口座では資金管理を自分で決められますが、プロップファームには会社ごとの強制的な損失制限があります。
利益率が高いEAでも、大きな含み損が発生するタイプなら、チャレンジ中に失格になる可能性があります。
そのため、過去の最大ドローダウンや最大連敗、同時保有数を確認してからロットを調整する必要があります。
複数のEAを同時に動かす場合
たとえば、ドル円のEAとゴールドのEAを別々に動かす場合を考えてみます。
それぞれのEAが口座資金の1%をリスクとして持っているなら、同時に動いたときの口座全体のリスクはさらに大きくなります。
EA単体ではルールに収まっていても、複数のEAを合わせると上限を超える可能性があります。
私なら、個々のEAとは別に口座全体のリスクを確認する仕組みを用意します。
複数EAの注文を合計し、損失余力が不足するときは新しい注文を止める設計です。
EA開発者として私が重視する5つのポイント
EA・インジケーターなどを200個以上開発・制作・検証してきた中で、プロップファーム向けの自動売買では、利益の出し方だけでなく、負け方の管理が特に重要だと考えています。
1.損切りからロットを決める
まず決めるのは、何ロット買うかではなく、損切りになったときにいくら失うかです。
その金額と損切りまでの距離から、適切なロットを計算します。
同じ1ロットでも銘柄によって値動きの金額が異なるため、銘柄ごとに計算する必要があります。
2.会社ごとの損失ラインを設定する
日次最大損失と最大損失の両方を確認し、残りの損失余力を計算します。
そのうえで、会社が定める上限より手前にEA独自の停止ラインを置きます。
通信障害やスリッページで想定以上の損失が発生することもあるため、余裕を持たせることが重要です。
3.重要指標の前後は動作を見直す
米国雇用統計、米国CPI、FOMCなどの重要イベントでは、短時間で相場が大きく動くことがあります。
そのため、通常時のバックテストで良い成績だったEAでも、重要指標の前後に同じように動くとは限りません。
私は、必要に応じて新規注文を止める時間帯を設定する考え方を重視しています。
4.バックテストだけで判断しない
バックテストは過去の相場でEAの動きを確認するための方法です。
ただし、実際の取引では通信遅延や注文価格のずれ、スプレッドの変化などが発生します。
特に短期売買EAでは、少しの取引コストの違いで成績が変わることがあります。
そのため、バックテストで問題がなくても、実際の取引環境に近い条件でフォワードテストを行うことが大切です。
5.停止・再起動後も安全に動くようにする
EAやcBotは、24時間完全に放置してよいものではありません。
VPSの再起動や通信障害が発生すると、プログラムが一時的に止まることがあります。
再起動したときに、昨日の損失額や保有ポジションを正しく認識できなければ、余計な注文を出す危険があります。
私なら、EAの起動時に口座情報を読み直し、リスク管理が正常に始まったことを確認してから売買を許可する設計にします。
cTrader CloudとVPSの違いについては、 cTrader CloudとcBotの運用環境を解説した記事 も参考にしてください。
プロップファームのEA利用でよくある質問
EAが使える会社なら、どんなEAでも利用できますか?
いいえ。EAの利用が認められていても、禁止戦略や取引時間、第三者製EA、コピー取引などの条件があります。
EAの名前ではなく、実際にどのような注文を出すかまで確認する必要があります。
日次損失5%なら、毎日5%まで損失を出せますか?
損失制限の計算方法は会社によって違います。
リセット時点のBalanceやEquityにより、その日の最低ラインが変わる場合があります。
また、損失上限ぎりぎりまで取引する設計は、急変時に違反する危険があるため避けたいところです。
EAをVPSやcTrader Cloudで24時間動かせば有利ですか?
24時間稼働できることと、24時間取引した方がよいことは別です。
EAの戦略によっては、特定の時間帯だけ動かした方がリスクを管理しやすい場合があります。
重要指標の時間帯や市場の流動性が低い時間帯も考慮して、稼働時間を決める必要があります。
自動売買ならチャレンジに合格しやすくなりますか?
EAやcBotを利用しても、合格が保証されるわけではありません。
自動売買は売買判断や損失管理の一部を自動化できる仕組みですが、相場の変化や取引ルールの変更まで完全に予測できるものではありません。
利用者自身が運用状況を確認し、必要に応じてEAを停止することも重要です。
まとめ|プロップファームはEAの利益率だけで選ばない
今回は、2026年の日本国内のプロップファーム利用経験者調査を参考に、Fintokei、Fundora、FTMO、Funded7、FundedNextの5社を比較しました。
私がプロップファーム向けEAを設計するときに重視するのは、バックテストの利益率より先に、「失格条件に触れにくい仕組みになっているか」です。
日次損失、最大損失、保有ポジション全体のリスク、重要指標、リセット時間を確認し、必要ならEA側で新規注文を停止できるようにします。
自動売買を「選手」、利用者を「監督」と考えると分かりやすいかもしれません。
EAに注文を任せても、ルールの確認や運用状況の管理まで完全に任せてよいわけではありません。
まずは利用したいプロップファームの公式ルールを読み、手元のEAがその条件に合うか確認してください。
特に、最大ドローダウン、最大連敗、ロット、同時保有数、損失制限、重要指標時の動作を確認することが大切です。
そのうえで、実際に利用するプランや口座サイズを選ぶ方が、無理のない運用計画を立てやすくなります。
TOP5以外のプロップファームも比較したい方へ
今回のランキング対象以外にも、PipFarm、The5ers、E8 Marketsなどのプロップファームがあります。
それぞれ取引条件や自動売買の利用ルールが異なるため、興味がある場合は公式サイトで確認してみてください。
※本記事にはPR・アフィリエイトリンクが含まれます。各社のプラン・料金・取引ルール・対応ツールは変更される場合があります。

