2026年10月10日更新・公式ルール再確認
- プロップファームEAは利益目標で全決済すべき?FTMO・Fintokei・Fundora・Funded7の合格判定を比較
- 最初に知っておきたい用語
- 4社の利益目標と合格判定を比較
- FTMO|利益目標は全決済後のBalanceで判定される
- Fintokei|全決済後の最終利益でステップクリアを判定
- Fundora|公式では含み益8%・5%を利益目標としている
- Funded7|利益目標8%→6%。達成後の審査にも注意
- EA・cBotに利益保護機能「Profit Lock」を実装する方法
- バックテストだけではProfit Lockの安全性は判断できない
- 4社に対応するEAなら売買機能と口座管理機能を分ける
- プロップファームの利益目標とEAに関するよくある疑問
- まとめ|利益目標へ届いたら、さらに稼ぐより先に利益を守る
プロップファームEAは利益目標で全決済すべき?FTMO・Fintokei・Fundora・Funded7の合格判定を比較
「EAの含み益が利益目標の8%へ届いた。これでもうチャレンジ合格?」
プロップファームでEA・cBotを動かす場合、これはかなり重要なポイントです。
画面上で利益目標に到達していても、その時点で合格条件を満たすのか、ポジションを決済して利益を確定する必要があるのかは、プロップファームによって違います。
2026年10月10日時点でFTMO、Fintokei、Fundora、Funded7の公式情報を確認すると、同じ2段階のチャレンジでも利益目標の数字や合格判定の仕組みは同じではありません。
FTMOとFintokeiでは、含み益だけで利益目標へ到達してもステップクリアにはなりません。すべてのポジションを決済し、必要な利益を口座残高へ確定する必要があります。
一方、Fundoraは公式情報で「利益目標(含み益)8%/5%」と案内しています。
Funded7は8%/6%の利益目標に加えて、目標達成後のリスク審査にも注意が必要です。
そのため、私なら「利益目標に少し余裕を持たせて到達したら新規取引を止める。必要なら全決済し、合格判定を確認するまで再開しない」という仕組みをEA・cBotへ組み込みます。
最初に知っておきたい用語
この記事では、自動売買やプロップファームに関する用語がいくつか登場します。
難しく考える必要はありません。まずは次の言葉だけ覚えておくと、このあとの説明が分かりやすくなります。
| 用語 | 簡単な意味 |
|---|---|
| プロップファーム | 決められた取引ルールや評価条件をクリアし、条件に応じた報酬を目指すサービス。 |
| EA・cBot | あらかじめ設定したルールに従って、自動で売買するプログラム。 |
| Balance(残高) | 決済して確定した損益が反映された口座残高。 |
| Equity(有効証拠金) | 口座残高に現在の含み損益などを反映した金額。 |
| 含み益 | 保有中のポジションに出ている、まだ確定していない利益。 |
| 利益目標 | チャレンジで達成する必要がある利益の水準。 |
| Profit Lock | 利益目標へ到達したあと、利益を守るために取引を停止する仕組み。 |
簡単にいえば、Balanceは「確定した利益を含む残高」、Equityは「今すぐ決済したらどのくらいになるかを示す金額」です。
プロップファームの合格判定では、この違いが大きく影響します。
Fundoraでは含み益を利益目標へ含めることが公式に案内されていますが、評価時刻や合格後の確認手続きにも注意が必要です。
また、どの会社でも利益目標以外に最低取引日数や損失制限、取引ルールなどがあります。
EAが一瞬だけ目標金額へ到達したことを理由に「合格確定」と判断し、その後も取引を続ける設計は避けたいところです。
監修・執筆:まさやん
MT4・MT5のEA、インジケーター、cTrader・cBot関連システムなどを200個以上開発・制作・検証。元Webエンジニア・プログラマーの経験を活かし、現在はAI駆動開発を取り入れながら自動売買・リスク管理システムを開発しています。
4社の利益目標と合格判定を比較
まず、FTMO・Fintokei・Fundora・Funded7の代表的な2段階チャレンジを比較します。
今回注目するのは利益目標の数字だけではありません。どの状態になれば目標達成と判断されるのかが重要です。
| プロップファーム | 1段階目 → 2段階目 | 含み益の扱い | EA側の対応 |
|---|---|---|---|
| FTMO | 10% → 5% | 全決済が必要 | 利益確定後に停止 |
| Fintokei | 8% → 6% | 全決済が必要 | 最終損益を確認 |
| Fundora | 8% → 5% | 含み益を含む | 判定確認まで待機 |
| Funded7 | 8% → 6% | 公開情報では要確認 | 利益確定・審査待機 |
※上記は代表的な2段階評価プランの比較です。会社ごとの別プランには異なる条件があります。
BalanceとEquityの違いを具体例で確認
例えば$100,000の口座で、まだ取引を決済していない状態を考えてみます。
この場合、Equityでは10%の利益が出ています。しかし、まだ決済していないため、Balanceは$100,000のままです。
もし相場が反転して含み益が$3,000へ減れば、Equityも$103,000へ下がります。
つまり、含み益は決済するまで増減する利益です。
FTMOやFintokeiでは、画面上の利益率が目標へ届いただけでは合格条件を満たしません。
通常のFX口座では、利益が出ていても売買を継続することがあります。
しかしプロップファームの評価口座では、決められた利益目標へ届いたあとに取引を続け、せっかくの利益を減らしてしまう可能性があります。
そこで、利益を守るためのProfit Lockが役立ちます。
FTMO|利益目標は全決済後のBalanceで判定される
FTMOでは、利益目標の達成には全ポジションの決済が必要です。
FTMO公式のTrading Objectivesでは、初期資金に対して必要な利益が口座残高へ反映され、すべてのポジションが閉じられていることを達成条件としています。
FTMO Challenge 2-Stepの利益目標は、Challengeが10%、Verificationが5%です。
Balanceが$100,000で、保有ポジションの含み益が$11,000ある場合、Equityは$111,000になります。
しかし、ポジションを保有したままでは利益目標の完了条件を満たしません。
必要な利益を確定してBalanceを目標金額以上にし、すべてのポジションを閉じる必要があります。
FTMOのEAでは目標到達後の全決済を考える
EA開発者の立場で考えると、含み益が目標へ到達したあとも自動売買を継続する設計には注意が必要です。
例えば、一時的に$11,000の含み益が出ていても、相場が反転して$4,000になれば、利益目標を達成できなくなります。
私なら、FTMO向けEAには次のような処理を組み込みます。
目標金額へ到達 → 新規エントリー停止 → 全ポジション決済 → 最終残高を確認 → 取引停止
決済が完了したあとも、FTMO側の口座ステータスを確認するまでは再エントリーを禁止します。
もちろん、利益目標だけを満たせば必ず合格するわけではありません。最低取引日数や損失制限、禁止取引など、ほかの条件も守る必要があります。
Fintokei|全決済後の最終利益でステップクリアを判定
Fintokeiの通常チャレンジでも、含み益だけで利益目標へ到達してもステップクリアにはなりません。
Fintokei公式FAQによると、チャレンジプランの利益目標はStep 1が8%、Step 2が6%です。
さらに、すべての保有ポジションを決済し、取引手数料などを差し引いた最終利益が必要な水準へ到達していることが条件として案内されています。
利益目標は160万円です。
口座残高が2,000万円で、保有ポジションに170万円の含み益があれば、有効証拠金は2,170万円になります。
しかし、この段階ではまだ利益が確定していません。
ポジションを決済し、手数料などを反映した最終利益が160万円以上になっている必要があります。
Fintokeiでは8%ぴったりで決済しない設計も考える
EAを開発するとき、バックテストでは「利益をどこまで伸ばせるか」に注目しがちです。
ただし、プロップファームの場合は少し考え方が変わります。
すでに利益目標へ届いているのに、さらに大きな利益を狙って取引を続ける必要があるのか、という問題です。
私なら利益目標が8%の場合、ちょうど8.0%で決済命令を出すのではなく、少し余裕を持たせます。
理由は、実際の取引では決済時の価格変動や手数料によって、想定した金額で利益を確定できないことがあるからです。
例えば8%が目標なのに、必ず9%まで利益を伸ばしてから決済する設計にすると、その追加の1%を取りに行くために新しいリスクを負うことになります。
余裕の大きさは、EAが保有するポジション数や取引数量、決済時のコストなどに合わせて考える方が合理的です。
FintokeiでEAを利用する場合は、利益目標だけでなく日次損失制限や自動売買の利用条件も確認してください。
詳しくはFintokeiの重要ルールとEA利用時の注意点でも解説しています。
Fundora|公式では含み益8%・5%を利益目標としている
FundoraはFTMOやFintokeiと大きく違います。
Fundoraの公式FAQでは、Phase 1が「利益目標(含み益)+8%」、Phase 2が「利益目標(含み益)+5%」と案内されています。
最低取引日数は各フェーズ3日です。
さらに、日次最大損失5%、全体最大損失10%という条件もあります。
Fundoraは8%へ一瞬到達すれば合格確定なのか?
私は、そのような前提ではEA・cBotを設計しません。
Fundoraの公式FAQでは、含み益を利益目標へ含めることが明確に案内されています。
ただし、利益目標へ一瞬到達したことと、会社側の合格判定や次フェーズへの移行が完了することは別です。
Fundoraの公式案内には、2025年5月25日から評価時刻を夏時間の日本時間6時、冬時間の7時へ変更するという説明があります。
また、合格後には口座状況の確認や次フェーズへの案内が行われます。
そのため、システム側で「含み益8%へ一瞬到達したから、あとは自由に取引してよい」という判断をさせるのは避けたいところです。
利益目標へ到達したら、新しい注文を停止します。
そのうえでFundora側の口座ステータスを確認し、次フェーズへ移行できる状態になったことを確認してから、新しい口座で運用を開始する設計が考えられます。
含み益を利益目標へ含めるルールだからといって、FTMOと同じように必ず全決済しなければならないと決めつける必要はありません。
FundoraでcBotを使うなら日次損失にも注意
Fundoraで自動売買システムを動かす場合は、利益目標だけでなく、日次損失の管理も重要です。
特にcTrader CloudでcBotを稼働する場合は、停止や再起動が発生したときに、以前の計算結果をどのように復元するかまで考える必要があります。
例えば、当日の損失額をcBotの内部だけで記録していると、再起動によってその値が失われる可能性があります。
私は、取引履歴や現在の口座情報から必要な数値を再計算できる仕組みを重視します。
詳しくはFundoraのcBotで日次損失5%を管理する方法で解説しています。
【PR】Fundoraの公式サイトで最新条件を確認Funded7|利益目標8%→6%。達成後の審査にも注意
Funded7のTwo Phase Challengeは、Phase 1が8%、Phase 2が6%の利益目標です。
公式FAQでは日次最大損失5%、全体最大損失10%に加え、各フェーズで最低3取引日と最低10回の取引が必要と案内されています。
Funded7で特に確認しておきたいのが、OREFと呼ばれるリスク評価の仕組みです。
OREFとは、取引内容がルールに沿っているか、リスクの取り方に問題がないかなどを確認するための評価基準です。
Funded7の公式情報では、評価フェーズの完了時に取引履歴を確認するマニュアルレビューが案内されています。
つまり、利益目標へ到達したという数字だけで、すべての合格手続きが完了すると考えるべきではありません。
含み益だけで合格できるかは自己判断しない
Funded7の公開情報では、Two Phaseの利益目標8%/6%は確認できます。
ただし、FTMOのように「Balanceが目標に到達し、すべてのポジションが閉じていること」という説明や、Fundoraのように「利益目標(含み益)」と明記された条件を、同じ形では確認できません。
そのため私は、含み益が目標へ一瞬到達しただけで合格確定とする処理は実装しません。
利益目標へ到達したら新しい注文を停止し、必要な利益を確定させたうえで、Funded7側のレビューや口座状況を確認する設計を考えます。
目標到達後は取引を停止し、利益を守ることを優先します。
その後、レビューが完了し、次フェーズへの移行などを確認するまでは、新しい注文を出さない仕組みにします。
ただし、これは私が考える安全側の実装方針であり、Funded7がすべてのケースで全決済を義務付けているという意味ではありません。
また、Funded7ではEA・cBotによる自動売買を検討する際、同じ取引が複数利用者で重なる場合のルールや禁止取引についても確認しておく必要があります。
【PR】Funded7のチャレンジプランを確認EA・cBotに利益保護機能「Profit Lock」を実装する方法
ここからは、EA・cBot開発者として特に重要だと考えている部分です。
プロップファーム向けの自動売買では、利益を増やす仕組みだけでなく、目標へ到達したあとに利益を守る仕組みが必要になります。
そこで私が取り入れたいのがProfit Lockです。
Profit Lockは、一定の利益へ到達したら新しい取引を止めたり、保有中のポジションを決済したりして、利益を守るための機能です。
売買のタイミングを決める機能とは分けて作る方が、プログラムを管理しやすくなります。
| 段階 | EA・cBotの動作 | 目的 |
|---|---|---|
| 通常運転 | 口座損益を監視 | 目標までの距離を確認 |
| 目標接近 | ロットを小さくする | 損失リスクを抑える |
| 目標到達 | 新規注文を停止 | 追加の取引を防ぐ |
| 決済段階 | 必要に応じて全決済 | 利益を確定する |
| 判定待ち | 再エントリーを禁止 | 合格確認まで待機 |
利益目標にどのくらい余裕を持たせるべきか
例えば利益目標が8%だからといって、画面上の利益率が8.00%になった瞬間に、必ず8.00%で決済できるとは限りません。
実際の取引では、スプレッドや取引手数料、決済するまでの価格変動などが影響します。
スプレッドとは売値と買値の差で、スリッページとは注文した価格と実際に売買が成立した価格のずれのことです。
複数のポジションをまとめて決済する場合は、最初と最後のポジションで決済価格が異なることもあります。
そこで、必要な利益目標に対して少し余裕を持たせます。
例えばEAの設定を「8.00%で停止」とするのではなく、想定される決済コストを計算して、その分を加えた金額でProfit Lockを実行します。
ただし、余裕を何%にするかは一律には決められません。取引数量や保有ポジション数、銘柄、相場の動きによって必要な余裕が変わります。
また、目標まで余裕がある段階から少しずつロットを下げる方法も考えられます。
これは利益目標の直前で大きな損失を出し、振り出しへ戻るリスクを小さくするためです。
もちろん、ロットを下げれば目標到達まで時間がかかる可能性があります。
それでもプロップファームでは、最短で利益目標を狙うことより、ルール違反を避けながら目標へ進む設計が重要になる場合があります。
複数のEAを使うなら口座全体の利益を見る
もう一つ重要なのが、EAごとの損益だけで判断しないことです。
例えば同じ口座でEA-Aが5%、EA-Bが3.5%の利益を出しているとします。
口座全体では8.5%の利益です。
ところがEA-Aだけで利益を監視していると、すでに口座全体の利益目標へ到達していることに気づけません。
EA・cBotがどのポジションを出したかに関係なく、口座全体の残高と有効証拠金を確認する仕組みが基本です。
ただし、他のEAや手動取引を含めて全決済する場合は、意図しないポジションまで閉じることがないように、事前に管理範囲を決めておく必要があります。
EAの再起動後もProfit Lockを維持する
これは自動売買システムを開発するうえで、かなり重要なポイントです。
利益目標へ到達してEAを停止したあと、VPSやMT5を再起動したとします。
もしProfit Lockの状態まで初期化されると、EAが再び新しい注文を出す可能性があります。
そのため、Profit Lockが有効になったという情報を保存し、再起動後も確認できる仕組みが必要です。
MT4・MT5では保存ファイルやターミナルの共有変数などを利用できます。
cTraderではLocalStorageなどを利用できますが、cTrader Cloudは停止や再起動後に保存データが残る前提では設計できません。
私なら起動時に口座情報や取引履歴を確認し、必要な状態を復元する仕組みも考えます。
Profit Lockが有効になった口座では、明示的に解除しない限り、新しい注文を出さない仕組みが扱いやすいです。
また、口座番号やフェーズが変更された場合には、古い口座の設定をそのまま引き継がないように確認します。
バックテストだけではProfit Lockの安全性は判断できない
EAを200個以上開発・制作・検証してきましたが、プロップファーム向けEAでは利益の推移だけを見ても十分とはいえません。
バックテストは、過去の価格データを使ってEAの動作を確認する方法です。
一方、フォワードテストは、実際に動いている相場でEAの挙動を確認する方法です。
バックテストでは、利益目標へ到達した瞬間に理想的な価格で決済できたように見えることがあります。
しかし実際の取引では、通信の遅れ、スプレッドの拡大、注文エラー、決済の失敗などが起こる可能性があります。
全決済したつもりでもポジションが残るケース
例えばEAが5つのポジションを持っている場合、全決済命令を出したからといって、必ず5つすべてが正常に決済されるとは限りません。
一部の注文が失敗した場合、残ったポジションをどう扱うかを決めておく必要があります。
私なら、決済命令を送ったあとに、実際に保有ポジションがゼロになったかどうかを確認します。
まだポジションが残っていれば、原因を確認し、再試行できる状況なのかを判断します。
通信障害などで状況を確認できない場合には、新しい注文を出さず、エラーを記録して通知する仕組みも考えたいところです。
「全決済を実行した」という記録だけで終了せず、「実際にすべてのポジションがなくなったか」まで確認することが重要です。
重要経済指標の前後は通常と違う動きになる
特に注意したいのが、米国雇用統計、米国CPI、FOMC政策金利、FRB議長会見などの重要イベントです。
こうした時間帯は価格が急激に変動し、スプレッドも大きく広がることがあります。
通常の相場では問題なく動いていたEAでも、急変動時に同じように動くとは限りません。
私は自動売買を設計するとき、取引時間の制限や重要指標前後の停止機能も検討します。
また、利益目標へ到達する直前に重要指標が発表される場合は、利益を守ることを優先する判断もあります。
実運用前には停止と再起動もテストする
EAの売買成績だけでなく、運用中のトラブルも想定しておく必要があります。
例えばVPSが再起動した場合、通信が一時的に切断された場合、EAが途中で停止した場合などです。
また、日次損失の計算では、プロップファームごとに基準となる時刻や計算方法が違う場合があります。
Profit Lockが正しく動いても、日次損失の計算を間違えていれば、チャレンジのルール違反につながる可能性があります。
実運用前には、通常時だけでなく、こうした条件でも動作を確認しておきたいところです。
4社に対応するEAなら売買機能と口座管理機能を分ける
FTMO、Fintokei、Fundora、Funded7では利益目標の判定方法だけでなく、日次損失やリスク評価のルールも異なります。
そのたびにEAの売買部分を書き換えていると、プログラムが複雑になり、修正ミスも起こりやすくなります。
私なら、売買のタイミングを判断する部分とは別に、口座全体のリスクを管理する仕組みを作ります。
この口座管理機能をRisk Managerと呼びます。
Risk Managerでは、口座残高、有効証拠金、当日の損益、保有ポジション、取引数量などを確認します。
さらに必要であれば、重要経済指標の前後に新しい注文を止める機能も追加できます。
こうしておけば、売買手法を変更したときも、口座管理の仕組みを再利用しやすくなります。
売買ロジックは「いつ買うか、いつ売るか」を判断します。
Risk Managerは「その注文を出してもルール上問題ないか」を確認します。
この2つを分けることが、プロップファーム向けEA・cBotを作るうえで重要だと考えています。
会社名だけでなくプランごとに設定する
例えば同じFintokeiでも、プランによって取引条件や損失計算の考え方が変わる場合があります。
また、FTMOでも1-Stepと2-Stepではルールが異なります。
そのため、単純に「FTMO用」「Fintokei用」と分けるだけではなく、会社名と利用するプランを組み合わせて設定する方が管理しやすくなります。
利益目標、最大損失、日次損失の計算方式、停止時刻などをプランごとに保存し、EAの起動時に読み込む設計です。
特にプロップファームのルールは変更されることがあるため、利益目標や損失率をプログラムへ固定したまま長期間使い続けないことが大切です。
4社の損失ルールの違いについては、Fintokei・Funded7・Fundora・FTMOの2-Step比較記事でも詳しく解説しています。
プロップファームの利益目標とEAに関するよくある疑問
EAの含み益が利益目標へ届いたら、必ず全決済するべきですか?
必ずしもすべてのプロップファームで同じ対応が必要になるわけではありません。
FTMOとFintokeiでは利益目標の達成に全決済が必要です。
Fundoraは含み益を利益目標へ含めると案内しており、Funded7では公開情報だけで含み益による細かな判定条件を断定できません。
そのため、利用する会社とプランのルールを確認したうえで、EAの決済方法を決める必要があります。
利益目標へ到達したあと、EAを自動停止するだけで十分ですか?
EAを止めるだけでは十分でない場合があります。
保有中のポジションが残っていれば、EAを停止したあとも価格変動によって含み益や含み損が変化します。
全決済が必要なプランなら、実際にポジションがなくなったことを確認する必要があります。
利益目標へ到達したあとも、さらに利益を伸ばしてはいけませんか?
追加の取引が一律に禁止されるという意味ではありません。
ただし、目標へ到達したあとも取引を続けることで、利益を減らしたり、日次損失や最大損失のルールへ近づいたりする可能性があります。
私は、追加で利益を狙う理由と、それに伴うリスクを明確にしてから判断することが重要だと考えています。
市販EAにProfit Lockを追加すればプロップファームで使えますか?
Profit Lockを追加しただけで、すべてのプロップファームで利用できるようになるわけではありません。
EAの利用自体が認められているか、市販EAに制限がないか、禁止される取引方法に該当しないかを確認する必要があります。
また、日次損失や最大損失を管理できないEAでは、Profit Lockだけを追加してもリスク管理として不十分です。
バックテストで利益目標を達成できたEAなら安全ですか?
バックテストの結果だけでは、安全だとは判断できません。
過去のデータで利益が出ていても、実際の取引では価格のずれや通信障害、相場の急変動などが起こります。
最大ドローダウンや最大連敗、1日単位の損失も確認し、フォワードテストで停止機能や決済処理まで検証する必要があります。
まとめ|利益目標へ届いたら、さらに稼ぐより先に利益を守る
プロップファームの利益目標は、単純に「画面上で何%利益が出ているか」だけでは判断できません。
FTMOはBalanceで利益目標へ到達し、全ポジションが閉じられていることが条件です。
Fintokeiも全ポジション決済後、手数料などを反映した最終利益で必要な水準を満たす必要があります。
Fundoraは公式情報で含み益8%/5%を利益目標としていますが、会社側の判定や次フェーズへの移行も確認する必要があります。
Funded7は8%/6%の利益目標に加え、OREFによる取引内容のレビューにも注意が必要です。
私は、こうしたProfit Lockを売買ロジックとは独立したリスク管理機能として組み込む考え方を重視しています。
日次損失や最大損失、複数ポジションの管理まで一緒に考えることで、プロップファームのルールに合わせたEA・cBotを設計しやすくなります。
利益目標へ到達したあとに大切なのは、さらに利益を増やすことだけではありません。
現在の利益をどのように守り、必要な合格条件を確実に確認するか。
ここまで考えておくことが、プロップファーム向け自動売買システムを作るうえで重要だと思います。
実際にEA・cBotを動かす前には、利用するプランの最新ルールを確認してください。
プロップファームの利益目標、損失制限、EA・cBot利用条件、チャレンジ料金などは変更される場合があります。
参加を検討している方は、公式サイトで自分が利用するプランの条件を確認してください。
※本記事にはPR・アフィリエイトリンクが含まれます。
※各社のチャレンジ料金・利益目標・取引条件・EA利用条件・禁止取引などは変更される場合があります。
本記事は2026年10月10日時点で確認できる公式情報をもとに作成しています。
プロップファームのルールは変更される場合があります。特に利益目標の判定方法、日次損失の計算、最低取引日数、禁止取引などは、チャレンジ購入前とEA稼働前に再確認してください。
また、EAやcBotで自動売買を行っても利益やチャレンジ合格が保証されるわけではありません。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。チャレンジ料金などの費用や不合格のリスクがあることを理解したうえで、ご自身の判断で利用してください。

