プロップファーム1フェーズ比較|EAで選ぶFTMO・Fintokei・Funded7・FundedNext【2026年版】

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2026年10月10日更新|1フェーズ × EA・cBot自動売買

  1. プロップファームの1フェーズをEAで比較|Static・Trailingの違いとFTMO・PipFarm・The5ers・E8 Proの選び方
  2. 最初に知っておきたいプロップファームの用語
  3. 1フェーズ型プロップファーム8プランを比較
  4. EAで1フェーズを選ぶならStaticとTrailingの違いを最初に見る
    1. Static Drawdownは損失ラインが基本的に固定される
    2. Trailing Drawdownは利益と一緒に損失ラインも上がる
  5. BrightFunded 1-Step|含み益でも損失ラインが上がる点に注意
    1. 含み益が$4,000増えると損失ラインも上がる
    2. 利益が6%に達すると損失ラインが固定される
  6. PipFarm|cTraderの1-StageでStaticとTrailingを選べる
    1. PipFarmは3つのモードで利益目標が違う
    2. PipFarmでcBotを使うなら自分の戦略として管理する
  7. The5ers Growth|固定型の損失ラインとEA利用条件を確認
  8. E8 Pro|最大損失8%のStaticだが日次利益制限がある
    1. 1日の利益は2%までしか計算に反映されない
    2. 最初の出金後は損失ラインが変わる
  9. FTMO・Fintokei・Funded7・FundedNextの違いも確認する
    1. FTMO 1-Stepは1日の終了時に損失ラインを更新する
    2. Fintokei SwiftTraderは固定型でも損失の余裕が小さい
    3. Funded7は購入時のルールを特に確認したい
    4. FundedNextは固定型の損失管理とEA利用条件を確認
  10. EA・cBotでは失格ラインをコード側でどう管理するのか
    1. 固定型なら最初の基準残高を保存する
    2. 追尾型なら最高値を正しく記録する
  11. 今回のJP225・US500 EAではFTMOを第一候補にしていた
  12. プロップファーム用EAでは日次損失の少し手前で止める
  13. リアルティックでは利益が+$6,416まで縮小|バックテストだけで判断しない
  14. スワップや手数料で利益が大きく減る場合もある
  15. 1フェーズ用EAでは売買ロジックとリスク管理を分ける
    1. AIを使った開発でも確認しやすくなる
  16. StaticでもEA・cBotを完全放置してよいわけではない
  17. 1フェーズ型を選ぶ前に確認しておきたいこと
  18. 関連記事|プロップファームEAの設計をさらに詳しく確認する
  19. まとめ|1フェーズは増えているが、私はStaticかどうかを最初に見る
  20. 今回紹介した1フェーズを公式サイトで確認する
  21. プロップファームとEA・cBotはYouTubeでも解説しています
  22. 記事内データ・リスクに関する注意事項

プロップファームの1フェーズをEAで比較|Static・Trailingの違いとFTMO・PipFarm・The5ers・E8 Proの選び方

最近、海外プロップファームでは1回の評価に合格すれば次の段階へ進める「1フェーズ型」のプランが増えています。

FTMO 1-Step、Fintokei SwiftTrader、Funded7 One Phase、FundedNext Stellar 1-Stepに加え、PipFarmの1-Stage、The5ers Growth、E8 MarketsのE8 Pro、BrightFunded 1-Stepなども比較対象になります。

「評価が1回なら、2フェーズより合格しやすそう」と感じる方もいるでしょう。

私自身、海外プロップファームを検討するときは、条件が合えば1フェーズ型を選びたいと考えています。

ただし、1フェーズだから必ず有利というわけではありません。

EA・cBotの開発者として私が最初に確認するのは、利益目標の低さよりも損失制限がどのように計算されるかです。

先に結論|EAでは損失ラインの動き方が重要

1フェーズ型を選ぶなら、私はまずStatic(固定型)かTrailing(追尾型)かを確認します。

Staticは、基本的に失格となる損失ラインが固定される方式です。利益を積み上げると、その分だけ損失に耐えられる余裕が増えます。

一方、Trailingは利益が増えると失格ラインも上がる方式です。特に、決済していない含み益まで反映するタイプは慎重に見る必要があります。

今回比較する中ではBrightFunded 1-Stepが、含み益を含む口座資産の最高値を追いかける方式です。

反対に、PipFarmの1-Stage Static、FundedNext Stellar 1-Step、E8 Proなどは固定型なので、EAから損失ラインを管理しやすい構造です。

ただし、Staticなら必ず安全という意味ではありません。Fintokei SwiftTraderのように、最大損失の許容幅が3%と小さいプランもあります。

この記事では8つの1フェーズ型を比較しながら、EA・cBotで実際に運用する場合の注意点まで解説します。

監修・執筆:まさやん|MT4・MT5のEA、インジケーター、cTrader・cBot関連システムなど200個以上を開発・制作・検証。

最初に知っておきたいプロップファームの用語

この記事では、プロップファームの損失ルールを比較します。初めての方でも内容を理解できるように、重要な用語だけ先に整理しておきます。

用語 簡単な意味
1フェーズ(1-Step) 1回の評価に合格すると、次の段階へ進める方式。
EA・cBot 設定したルールに従って自動売買するプログラム。EAは主にMT4・MT5、cBotはcTraderで使用します。
Daily Loss 1日に許される損失の上限。超えると失格になる場合があります。
Maximum Loss 口座全体で許される損失の上限。
Drawdown(DD) 口座資産がどれだけ減ったかを表す言葉。
Static 損失の基準ラインが基本的に固定される方式。
Trailing 利益が増えると損失の基準ラインも上がる方式。
Balance・Equity Balanceは確定した口座残高。Equityは含み益・含み損も反映した現在の口座資産です。
HWM・EOD HWMは過去最高値、EODは1日の終了時点を意味します。
覚えておきたいのは「失格ラインが動くかどうか」

専門用語をすべて覚える必要はありません。まずはStaticは固定型、Trailingは追尾型と理解しておけば、この記事の比較が分かりやすくなります。

1フェーズ型プロップファーム8プランを比較

2026年10月時点では、1回の評価で次の段階へ進めるプランは珍しくありません。

ただし、同じ1-Stepでも利益目標や損失ルールには大きな違いがあります。

プラン 利益目標 日次損失 最大損失 方式
FTMO 1-Step 10% 3% 10% 日次追尾
Fintokei SwiftTrader 6% 2% 3% 固定型
Funded7 One Phase 10% 4% 8%※ 残高追尾
FundedNext Stellar 1-Step 10% 3% 6% 固定型
PipFarm Classic Static 12% 3% 6% 固定型
The5ers Growth 10% 3% 6% 固定型
E8 Pro 8% 2.5% 8% 固定型
BrightFunded 1-Step 10% 3% 6% 資産追尾

※2026年10月3日時点を基準にした代表的な条件です。Funded7については公式ページ間で条件の表示に差が見られるため、8%を確定値としてEAへ設定せず、購入画面や契約条件を必ず確認してください。口座サイズ、ランク、購入時期、追加オプションによっても条件が変わる場合があります。

同じ最大損失6%でも、危険度は同じではない

例えばFundedNext Stellar 1-Stepの6%は、初期残高を基準にした固定型です。

一方、BrightFunded 1-Stepは口座資産の最高値に合わせて損失ラインが上がります。

数字だけで比較すると同じ6%ですが、利益が出た後の損失余裕は大きく変わることがあります。

さらに、利益目標を達成すれば必ず合格というわけでもありません。最低取引日数や日ごとの利益制限、禁止取引なども確認する必要があります。

EAで1フェーズを選ぶならStaticとTrailingの違いを最初に見る

StaticとTrailingの最も大きな違いは、利益が出た後に失格ラインが上がるかどうかです。

ここを理解せず利益目標だけでプランを選ぶと、バックテストでは問題なかったEAでも、実際の評価口座では思いがけず損失制限へ近づく可能性があります。

Static Drawdownは損失ラインが基本的に固定される

Staticは、通常、最初の口座残高を基準に最大損失ラインを決める方式です。

$100,000口座・最大損失6%の例

開始残高が$100,000なら、許される最大損失額は$6,000です。

したがって、損失ラインは$94,000になります。

その後、利益が出て残高が$103,000や$105,000へ増えても、通常は損失ラインが$94,000のまま維持されます。

つまり、利益を積み上げるほど、損失ラインまでの余裕が増えるわけです。

EAの設計も比較的シンプルです。最初の残高から損失ラインを計算し、現在の口座資産がそこへ近づいていないかを監視します。

今回比較する中では、Fintokei SwiftTrader、FundedNext Stellar 1-Step、PipFarmのStatic型、E8 Proなどが代表例です。

ただし、出金後や口座ランク変更後に基準が変わるケースもあります。固定型だから将来にわたって一切変更されない、とは考えないことが重要です。

Trailing Drawdownは利益と一緒に損失ラインも上がる

Trailingでは利益が増えると、失格となる損失ラインも上へ移動します。

ただし、どのタイミングで上がるのかはプランによって異なります。

方式 損失ラインが変わるタイミング EAの注意点
Static 基本的に固定 口座変更・出金時を確認
EOD Trailing 1日の終了時点 日次更新を反映
Balance HWM 確定残高の最高値を更新したとき 利益確定後を監視
Equity HWM 含み益を含む資産の最高値を更新したとき 取引中も監視

私が特に慎重に見るのが、最後のEquity HWM(含み益を含めた資産の最高値)です。

利益をまだ確定していなくても、一時的に大きな含み益が出たことで失格ラインが上がる場合があります。

トレンドを追いかけ、利益を大きく伸ばしてから決済するEAでは、この違いが重要になります。

PipFarm|cTraderの1-StageでStaticとTrailingを選べる

cTraderでcBotを使う場合に注目したいのがPipFarmです。

PipFarmのClassic Modeには、1-Stage Staticと1-Stage Balance Trailingがあります。

比較項目 Static Balance Trailing
利益目標 12%
日次損失 3%
最大損失 6% 8%
損失ライン 固定 確定残高を追尾

同じ1-Stageで2種類の損失方式を比較できるのは、EA・cBotを使う側にとって分かりやすいところです。

私なら、cBotの売買方法に特別な理由がなければ、まずStatic側から検討します。

Balance Trailingは、BrightFundedのEquity Trailingとは違い、確定した口座残高の最高値を追いかける方式です。

そのため、一瞬の含み益だけで損失ラインが上がるわけではありません。

それでも利益を確定するたびにラインが上がる可能性があるため、固定型よりも管理は複雑になります。

PipFarmは3つのモードで利益目標が違う

PipFarmはClassicだけではありません。EnduranceやConsistencyにも1-Stageがあります。

標準的な1-Stage Staticの最大損失6%、日次損失3%は共通です。主な違いを整理すると次のようになります。

モード 利益目標 特徴
Classic 12% 取引日数を重視
Endurance 10% 利益を出した日数を重視
Consistency 9% 日別利益の偏りを制限

利益目標だけを見るとConsistencyが魅力的に見えます。

しかし、利益が特定の日に集中するEAでは、日別利益の偏りを抑えるルールに合わない場合があります。

Enduranceでは、一定以上の利益を出した日数も求められます。

したがって、利益目標が低いプランではなく、自分のcBotの利益の出方に合うプランを選ぶことが重要です。

PipFarmでcBotを使うなら自分の戦略として管理する

PipFarmは自動売買を認めていますが、何でも自由に使用できるわけではありません。

公式ルールでは、自分自身のトレード戦略に基づくBotであることが重要です。

マーケットプレイスなどで購入・ダウンロードした既製Botを、そのまま他の利用者と同じように動かす方法は認められていません。

これはEA・cBotを開発する立場から見ても大切なポイントです。

単に「利益が出そうなBotを入れる」のではなく、売買の仕組みを理解し、ロット、取引時間、損失制限、重要指標時の停止などを自分で管理できるようにする必要があります。

私がPipFarm用cBotで重視すること

売買条件だけでなく、日次損失、最大損失、保有ポジションの合計リスクを監視し、危険な注文を出す前に止める仕組みを考えます。

また、cTrader Cloudで動かす場合は、再起動後に必要な管理情報を正しく復元できることも重要です。

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※PipFarmのChallenge条件、Bot利用規約、取引プラットフォーム、出金条件は変更される場合があります。

The5ers Growth|固定型の損失ラインとEA利用条件を確認

評価 1-Step
利益目標 10%
最大損失 6%
日次損失 3%
損失方式 固定型
EA 条件付き

The5ersにも、1-Step型のGrowthプランがあります。

The5ers Growthの損失ラインは、初期残高から一定割合を差し引く固定型として考えられます。

$10,000口座・最大損失6%の例

開始時の失格ラインは$9,400です。

その後、口座残高が$10,300まで増えれば、ラインまでの余裕は$600から$900へ広がります。

利益が増えたからといって、失格ラインそのものが自動で$9,700へ上がる構造ではありません。

この仕組みは、EA側で損失ラインを管理しやすいと考えられます。

ただし、The5ersでEAを使用する場合は、利用規約も重要です。

極端に短い時間で売買を繰り返す取引や、価格の配信遅延を利用する取引など、禁止されている戦略があります。

また、EAのソースコードの所有や事前承認に関する条件も、最新の規約で確認する必要があります。

市販EAを内容の分からないまま動かすより、自分で仕組みを理解し、管理できるEAとの相性を考えたほうがよいでしょう。

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E8 Pro|最大損失8%のStaticだが日次利益制限がある

利益目標 8%
日次損失 2.5%
最大損失 8%
方式 Static
日次利益上限 2%
EA 利用可能

E8 MarketsのE8 Proも、EAで検討したい1フェーズ型の一つです。

標準的な条件は利益目標8%、日次最大損失2.5%、全体の最大損失8%です。

最大損失がStaticなので、少なくとも評価段階では失格ラインを把握しやすい仕組みです。

$100,000口座の場合

最大損失ラインは$92,000です。

途中で口座資産が$103,000や$105,000へ増えても、評価段階では最高資産に合わせてラインが追いかけてくるわけではありません。

1日の利益は2%までしか計算に反映されない

E8 Proで特に注意したいのが、Daily Profit Cap 2%です。

これは、1日に2%を超える利益が出ても、評価上の利益として計算されるのは初期残高の2%まで、というルールです。

例えば1日で5%の利益を出すEAでも、その5%がそのまま利益目標の達成に使われるわけではありません。

そのため、1回の大きなトレンドで利益を稼ぐEAより、複数日に分けて利益を積み上げるEAのほうが、ルールに合う可能性があります。

バックテストの累計利益だけでなく、利益がどの日に、どの程度集中しているかまで確認したいところです。

最初の出金後は損失ラインが変わる

もう一つ重要なのが、最初の出金後の扱いです。

E8 Proでは、初回出金の処理後に最大損失ラインが初期残高の位置まで上がります。

例えば$100,000口座であれば、当初の$92,000から$100,000へ基準が変わるということです。

したがって、評価時と出金後で同じリスク設定を使い続けないことが重要になります。

EA側でも、口座の段階や出金状況に合わせて損失ラインを更新する必要があります。

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FTMO・Fintokei・Funded7・FundedNextの違いも確認する

ここまで見てきたように、1フェーズ型では損失ルールの違いが重要です。

従来から比較対象にしている4社についても、EA開発者の視点で整理しておきます。

プラン EAで注目する点
FTMO 1-Step 日次終了時に追尾ラインが更新される
Fintokei SwiftTrader 固定型だが損失の許容幅が小さい
Funded7 One Phase 確定残高に基づく追尾計算と公式条件の確認
FundedNext Stellar 1-Step 固定型の損失制限とEA利用条件

FTMO 1-Stepは1日の終了時に損失ラインを更新する

FTMO 1-Stepは、最大損失10%のEOD Trailingを採用しています。

これは日中の一瞬の含み益をそのまま最高値として追いかける方式とは異なります。

定められた時刻に口座残高を確認し、その結果をもとに最大損失ラインを更新します。

私ならEA側に、日次更新時刻とそのときの基準残高を記録する処理を用意します。

また、FTMO 1-StepにはBest Day Ruleがあります。1日だけの利益に依存しすぎず、日別の利益も確認する必要があります。

EAで運用する場合は、評価中の条件だけでなく、合格後のニュース取引や週末持ち越しなどの違いにも注意してください。

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Fintokei SwiftTraderは固定型でも損失の余裕が小さい

Fintokei SwiftTraderは利益目標6%、日次損失2%、全体の最大損失3%です。

固定型なので損失ラインは把握しやすいのですが、許容される損失自体は小さくなっています。

例えば、通常口座で最大ドローダウンが5%になるEAを、設定を変えずに最大損失3%の口座へ載せるのは危険です。

私は、まずロットを抑え、最大連敗時の損失や複数ポジションの合計リスクを確認するところから始めます。

なお、SwiftTraderには日次利益上限や最大保有リスク、評価期間の条件もあるため、最大損失3%だけを見て判断しないようにしましょう。

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Funded7は購入時のルールを特に確認したい

Funded7 One Phaseでは、確定残高の最高値を基準とする追尾型の損失計算が重要になります。

ただし、Funded7は公式ページ間で損失条件の表示に差があるため、EAへ数値を設定する前に購入画面と最新のルールを確認する必要があります。

また、EAを使える場合でも、他の利用者と同じ売買を繰り返すことでGroup Tradingなどの規則に抵触する可能性があります。

市販EAを利用する場合も、売買内容やパラメーターを理解し、規約に適合しているか確認してください。

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FundedNextは固定型の損失管理とEA利用条件を確認

FundedNext Stellar 1-Stepは利益目標10%、日次損失3%、最大損失6%の固定型です。

最大損失ラインをEA側で管理しやすい反面、自動売買の利用条件や、他の利用者との取引の重複には注意が必要です。

また、合格後のニュース取引や利益分配に関するルールは、評価中と異なる場合があります。

EAを運用する前に、必ず対象プランと利用プラットフォームの最新条件を確認してください。

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EA・cBotでは失格ラインをコード側でどう管理するのか

ここからは、EA開発者として重要だと考えている部分です。

プロップファームのルールをEA側で管理するときは、単に「損失が何%になったら停止する」という処理だけでは不十分です。

その損失ラインが何を基準に計算され、いつ更新されるのかまで再現する必要があります。

固定型なら最初の基準残高を保存する

Static型では、最初の口座残高と最大損失率から基準ラインを計算します。

EAを再起動しても同じ基準を使えるように、初期残高や口座情報を保存しておくことが重要です。

また、別の評価口座へ切り替わったときは、古い口座の基準を引き継がないようにします。

追尾型なら最高値を正しく記録する

Trailing型では、現在の口座残高だけでは足りません。

Balance HWMなら確定残高の最高値、Equity HWMなら含み益を含めた口座資産の最高値を管理する必要があります。

特にEquity HWMでは、価格が更新されるたびに現在の口座資産を確認し、最高値が変われば損失ラインを計算し直します。

EAの再起動後も正しい損失ラインを使えるか

VPSや取引ソフトを再起動した際に、過去の最高値が失われると、EAが実際よりも損失余裕があると誤認する可能性があります。

必要な情報を保存・復元する仕組みと、プロップファームの管理画面の数値を照合する仕組みが重要です。

これはcTrader Cloudでも同じ考え方ですが、Cloud内の保存データが停止・再起動後にも必ず残るとは限りません。

私は、再起動後に必要な値を復元できなければ、新規注文を出さずに停止する設計が安全だと考えています。

実際、売買条件を書くことよりも、このような管理機能を安定させることのほうが難しい場合があります。

今回のJP225・US500 EAではFTMOを第一候補にしていた

以前の記事では、FTMO 1-Step、Fintokei SwiftTrader、Funded7 One Phase、FundedNext Stellar 1-Stepの4社を、私が作成したJP225・US500のEAで比較しました。

検証期間は2022年6月24日から2026年8月20日です。

この4社に絞って考えた場合、今回のEAではFTMO 1-Stepを第一候補にしていました。

日次損失3%に対して最大損失10%という条件があり、損失ラインの更新も1日の終了時点を基準とするためです。

ただし、現在のようにPipFarmのStatic型やE8 Pro、The5ers Growthまで候補を広げると、考え方も変わります。

「1フェーズならFTMO一択」という結論ではありません。

現在は、EAの売買方法や利益の出方に合わせて、固定型と追尾型を選び分けられると考えたほうがよいでしょう。

プロップファーム用EAでは日次損失の少し手前で止める

EAで日次損失を管理するなら、公式の損失上限ぎりぎりまで取引を続けないことが重要です。

今回のJP225・US500 EAでは、FTMO 1-Stepの日次損失3%を想定し、少し手前から保護機能を働かせる設計にしました。

設定しているのが、DailyLossSafetyBufferPercent=0.2です。

これは3%を使い切るのではなく、約2.8%付近から安全側の処理へ切り替えるという考え方です。

日次損失3%の口座で考える

公式の上限が3%でも、EAはそこへ到達する前に新規エントリーを止めます。

さらに新しい注文を出す前に、損切りになった場合の損失を計算します。

保有中のポジションと合わせて危険な水準になるなら、ロットを減らすか注文を見送ります。

3%へ到達してから決済命令を出しても、急な値動きや注文価格のずれによって、実際の損失が上限を超える可能性があります。

複数ポジションの合計損失も考える

1つのポジションでは問題がなくても、複数のポジションが同時に損失を出すことがあります。

EA側では、各ポジションを別々に見るだけでなく、口座全体でどの程度の損失になるかを監視する必要があります。

評価が1回になったからといって、リスク管理まで簡単になるわけではありません。

リアルティックでは利益が+$6,416まで縮小|バックテストだけで判断しない

今回作成したJP225・US500のEAは、最初の通常ティックによるバックテストでは良い結果に見えました。

ところが、実際の細かな価格変動に近いリアルティックで検証すると、利益が大幅に小さくなりました。

検証内容 結果
通常ティック +$48,630
リアルティック +$6,416
リアルティックのPF 1.01
検証期間 2022年6月24日~2026年8月20日

PFとは、総利益を総損失で割った数字です。1.0に近いほど、利益と損失がほぼ同じ水準にあることを意味します。

今回のリアルティックではPFが1.01となり、利益の余裕が非常に小さい結果でした。

これ、通常ティックのバックテストだけを見ていると気づきにくいんですよね。

このMT5バックテストは実運用の最終利益ではありません

今回のJP225・US500のMT5検証では、保有期間中のスワップを実運用と同じ条件で十分に反映できていません。

そのため、上記の利益額はスワップなどのコストを完全に差し引いた純利益ではなく、参考値です。

特に数日間ポジションを保有するEAでは、売買による利益があっても、スワップなどの費用で結果が変わることがあります。

私なら、通常ティックとリアルティックの両方を確認し、さらに実際に利用する口座の取引コストを加えて評価します。

スワップや手数料で利益が大きく減る場合もある

バックテストでは、エントリーと決済の結果だけでなく、ポジションを保有している間に発生する費用も重要です。

スワップとは、主に日をまたいでポジションを保有した際に発生する金利調整額などのことです。

今回、別の取引環境で同系統のロジックを検証したところ、売買で利益が出ていても、コスト負担が大きくなるケースが確認できました。

売買による利益 約138.6万円
スワップ・手数料 約107万円
利益に対するコスト 約77%
重要な確認項目 平均保有時間

売買そのものでは約138.6万円の利益があった計算ですが、スワップと手数料で約107万円が差し引かれました。

売買利益の約77%がコストで消えた計算です。

これは、固定型か追尾型かという問題以前に、EAそのものの収益性を確認する必要があることを示しています。

今回の数値は別環境での検証結果であり、すべてのプロップファームや銘柄で同じ費用が発生するわけではありません。

私は今後の検証でも、保有時間、スワップ、手数料、重要経済指標による値動きまで含めて確認したいと考えています。

1フェーズ用EAでは売買ロジックとリスク管理を分ける

今回の比較からも分かるように、プロップファームごとに必要な損失管理は異なります。

そのため私は、プロップファーム用EA・cBotを開発するなら、売買する仕組みと、失格条件を監視する仕組みを分けて設計する方法を重視します。

売買する仕組みは「いつ買うか・売るか」を判断します。

リスク管理の仕組みは「その注文を出しても安全か」「損失制限に近づいていないか」を判断します。

管理するルール EA側の処理
Static 初期残高から固定ラインを計算
EOD Trailing 日次終了時にラインを更新
Balance HWM 確定残高の最高値を保存
Equity HWM 含み損益を含む最高値を監視
Daily Loss 日次基準と現在の損失を比較
Best Day 日別の利益を集計
Daily Profit Cap 当日の利益上限を計算

例えばFTMO用の設定では、日次終了時の損失ライン更新やBest Day Ruleの管理を有効にします。

PipFarmのStatic型なら、初期残高を基準に固定ラインを監視します。

BrightFunded 1-Stepなら、保有中の含み益も含めた最高口座資産を確認し、追尾ラインを更新します。

E8 Proなら、初回出金後に損失ラインが変わる処理や、1日の利益計算の上限に対応します。

このように機能を分ければ、同じ売買プログラムでも、会社ごとのルールに合わせた変更を行いやすくなります。

AIを使った開発でも確認しやすくなる

この設計は、ChatGPTやCodexなどのAIを使ったプログラミングとも相性がよいと考えています。

例えば「FTMOの日次更新処理だけ確認する」「BrightFundedの最高資産の記録処理だけ確認する」といった形で、機能ごとにAIへコードの見直しを依頼できます。

大きなプログラムへすべての機能を詰め込むより、問題の原因を見つけやすくなります。

ただし、AIが作成したコードでも、計算式や取引ルールを正しく再現できているとは限りません。最終的には実際の口座情報と照合し、人間が確認する必要があります。

StaticでもEA・cBotを完全放置してよいわけではない

ここまでStaticの分かりやすさを説明してきましたが、固定型だから24時間放置してよいという意味ではありません。

重要経済指標、急激な値動き、スプレッドの拡大、複数ポジションの同時損失などは、固定型でも発生します。

特に米国雇用統計、消費者物価指数(CPI)、FOMC政策金利、FRB議長会見などでは、為替や株価指数が短時間で大きく動く場合があります。

逆張りやナンピン、短時間で売買を繰り返すEAでは、普段と違う相場で損失が大きくなることもあります。

私ならプロップファーム用EAで、稼働時間の制限、重要指標前後の停止、最大ロットの制限、保有ポジションの合計損失、日次損失による停止を組み合わせます。

EAが動くことと、安全に運用できることは別

VPSやcTrader Cloudを利用すれば、PCを常に起動しておく負担は減らせます。

しかし、ネットワーク障害、再起動、ルール変更、急な相場変動まで自動的に解決してくれるわけではありません。

私は、必要なときにEAを停止できることも、自動売買システムの重要な機能だと考えています。

1フェーズ型を選ぶ前に確認しておきたいこと

ここまで8つの1フェーズ型を紹介しました。

実際に選ぶときは、利益目標だけでなく、次のような順番で考えると整理しやすくなります。

最初に確認 最大損失の計算方法
次に確認 日次損失の基準
EA利用 自動売買の規約
実行環境 MT5・cTraderなど
合格後 出金・ニュース・保有条件
最後に確認 EAの損失実績との相性

例えばFintokei SwiftTraderは利益目標6%ですが、最大損失も3%です。

PipFarm Classic Staticは最大損失6%ですが、利益目標は12%になります。

E8 Proは利益目標8%、最大損失8%の固定型ですが、1日あたりの利益計算に2%の上限があります。

BrightFunded 1-Stepは利益目標10%、最大損失6%ですが、その損失ラインがリアルタイムで追尾します。

このように、利益目標と最大損失の数字だけでは、EAとの相性は判断できません。

私ならEAの最大ドローダウン、最大連敗、平均保有時間、日別利益、取引コスト、複数ポジション時の損失を先に確認します。

その結果を見てから、各社のルールに合うようにロットや稼働条件を調整します。

関連記事|プロップファームEAの設計をさらに詳しく確認する

1フェーズだけでなく、各社の評価方式そのものをEA目線で比較したい場合は、 EA自動売買で選ぶプロップファームの評価方式比較 も参考にしてください。

FundedNextのEA利用条件やニュース取引に関するルールについては、 FundedNextのEA・ニュース取引ルール解説 で詳しく説明しています。

また、EAが利益目標へ到達したときに全決済すべきかという疑問については、 プロップファーム用EAの利益目標到達時の決済・停止設計 で、口座残高と含み益の違いも含めて解説しています。

まとめ|1フェーズは増えているが、私はStaticかどうかを最初に見る

2026年に入り、海外プロップファームでは1フェーズ型の選択肢が増えました。

FTMO、Fintokei、Funded7、FundedNextに加えて、PipFarm、The5ers、E8 Markets、BrightFundedなどにも1-Step・1-Stageがあります。

私自身、条件が良い1フェーズなら積極的に検討したいと考えています。

ただし、「評価が1回だから簡単そう」という理由だけでは選びません。

EA・cBotで最初に見るのは、最大損失ラインがどのように動くかです。

EA開発者としての私の考え方

Staticは損失ラインを把握しやすく、利益を積み上げた分を損失に対する余裕として残しやすい方式です。

EOD Trailingは日次終了時に基準が変わるため、固定型より管理は複雑ですが、日中の一瞬の含み益まで追いかける方式とは異なります。

Balance HWMは確定した利益によって損失ラインが上がります。

そして、私が特に慎重に見るのが、BrightFunded 1-StepのようなリアルタイムのEquity Trailingです。

含み益が増えただけでもラインが上がるため、利益を伸ばしてから戻すEAでは相性確認が重要になります。

PipFarmのように同じ1-StageでStaticとTrailingを選べるなら、その違いを理解したうえで判断できます。

The5ers GrowthやE8 Proの固定型も、EAから損失ラインを管理しやすい候補です。

一方、Fintokei SwiftTraderのように、固定型でも最大損失が3%と小さいプランがあります。

結局、固定型か追尾型か、何%まで損失が許されるか、日次損失はどのように計算されるか、EA・cBotをどのように使用できるかまで合わせて確認する必要があります。

また、今回のJP225・US500の検証では、リアルティックでPFが1.01まで低下し、別の取引環境ではスワップなどの費用も大きく影響しました。

プロップファーム側の条件が良くても、EAそのものに十分な利益の余裕がなければ解決しません。

私なら、まずEAの最大損失、最大連敗、保有時間、スワップ、複数ポジション時のリスクを確認します。

その後、各社の損失ルールに合わせてロットや停止条件を調整します。

1フェーズを選ぶことより、その1フェーズのルールをEA側で正しく管理できることのほうが重要です。

今回紹介した1フェーズを公式サイトで確認する

プロップファームのルールは変更されることがあります。

申し込み前に、実際に選ぶプランの利益目標、日次損失、最大損失、EA利用条件、出金条件を確認してください。

※本欄にはPR・アフィリエイトリンクを含みます。

※各社のルール・料金・取引条件・対応プラットフォーム・EA利用条件・出金条件は変更される場合があります。利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

プロップファームとEA・cBotはYouTubeでも解説しています

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記事内データ・リスクに関する注意事項

本記事は2026年10月3日時点の確認内容をもとに、2026年10月10日に主要ルールと文章を見直しています。

プロップファームの制度、価格、取引条件、自動売買の利用条件は変更される場合があります。必ず公式サイトや最新のFAQ、購入画面、契約条件を優先してください。

記事内のバックテストは、今回作成したEAと2022年6月24日~2026年8月20日の過去データを利用した検証結果です。

将来の収益、チャレンジ合格、Funded Accountの維持、利益分配の受け取りを保証するものではありません。

掲載しているMT5のJP225・US500バックテストでは、スワップを実運用と同じ条件で十分に反映できていません。

長期保有するCFD・FX・GOLDなどでは、スワップ、手数料、保有日数、実際の約定条件によって損益が変わります。

プロップファームで提供される口座には、各社の規約に基づくデモ・シミュレーション環境が含まれます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言・売買推奨ではありません。プロップファームへの参加には費用や失格リスクがあります。

利用や取引に関する最終判断は、最新の公式情報を確認したうえでご自身の責任で行ってください。

監修・執筆:まさやん

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