プロップファームはスワップを無視すると危険|EAの利益が消える「保有コスト」

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2026年10月10日更新|EA・cBot開発者目線

  1. プロップファームのスワップは無視できない|スワップフリー・3倍スワップ・EA対策を開発者が解説
  2. 最初に知っておきたい用語
  3. プロップファームではスワップを取引コストとして考える
    1. 短期EAとスイングEAでは重要なコストが違う
  4. 2026年10月時点|プロップファームのスワップ関連条件を比較
  5. スワップが原因で日次損失制限を超えることがある
    1. FundedNext公式が紹介する具体例
  6. バックテスト例|売買では利益が出てもスワップで大きく減る
  7. マイナススワップが大きいならスワップフリーを比較する
    1. Fundoraはゴールドのスワップが無料
    2. Fintokeiのチャレンジプラン・スイングは購入時期に注意
    3. FundedNextは有料のスワップフリーを選べる
  8. スワップを避けるために毎日決済する方法は有利なのか?
  9. 3倍スワップに注意|曜日によってコストが大きく変わる
    1. Fintokeiは銘柄によって3倍スワップの曜日が違う
    2. FundedNextは取引プラットフォームにも注意
  10. プラススワップなら保有中に受け取れる場合もある
    1. 理想は相場の方向とプラススワップの方向が一致すること
  11. スワップをEA・cBotに組み込むときの考え方
  12. プロップファーム向けEAではスワップもリスク管理へ組み込む
    1. EA側で管理したい項目
    2. バックテストだけでは確認できないことがある
    3. 実運用前には持ち越しの動きも確認する
  13. スワップの確認はMT4・MT5・cTraderの現在の銘柄仕様から行う
  14. スワップ以外にもプロップファームの利用条件を確認する
  15. まとめ|プロップファーム向けEAではスワップも管理する

プロップファームのスワップは無視できない|スワップフリー・3倍スワップ・EA対策を開発者が解説

プロップファームでEAやcBotを使い、数日から数週間ポジションを保有するなら、スワップは無視できない取引コストです。

売買するタイミングが良くても、ポジションを長く持ち続けることでスワップが積み上がり、利益が大きく減ってしまう場合があります。

さらにプロップファームでは、スワップが日次損失制限に影響することもあります。価格が損切りラインに達していなくても、スワップが加わったことで口座の損失上限を超えてしまう可能性があるのです。

この記事の結論

プロップファーム向けのスイングEA・cBotでは、売買のタイミングだけでなく、ポジションを何日持つのか、その間のスワップはいくらか、スワップフリーを選べるかまで含めて考えることが重要です。

さらにEA側でスワップと損失上限を監視できれば、プロップファーム特有のルール違反を防ぐための対策にもつながります。

ただし、スワップは必ずしも支払うだけのものではありません。取引環境によっては受け取れる場合もありますし、スワップが発生しない口座もあります。

私はMT4・MT5のEAやインジケーター、cTraderのcBot関連システムなどを200個以上開発・制作・検証してきました。

この記事では、実際のバックテスト結果も紹介しながら、プロップファームのスワップ対策をできるだけ分かりやすく解説します。

監修・執筆:まさやん|MT4・MT5 EA・インジケーター・cTrader cBot開発

最初に知っておきたい用語

この記事にはFXや自動売買に関する用語が登場します。まずは、特に重要な言葉だけ簡単に確認しておきましょう。

用語 簡単な意味
スワップ(Swap) ポジションを翌日まで持ったときに発生する支払い・受け取り
スワップフリー 原則として持ち越し時のスワップが発生しない条件
3倍スワップ 週末分などを特定の曜日にまとめて計算する仕組み
EA・cBot 決められた条件で自動的に取引するプログラム
スイングトレード 数日から数週間ポジションを持つ取引方法
日次損失制限 1日に許される損失の上限
バックテスト 過去の相場を使って自動売買を検証すること
ロールオーバー 取引日が切り替わり、スワップなどが反映されるタイミング

難しい言葉をすべて覚える必要はありません。まずは「スワップはポジションを持ち越すと発生する費用、または受け取れる金額」と理解しておけば大丈夫です。

プロップファームではスワップを取引コストとして考える

スワップとは、買いや売りのポジションを翌日まで持ち越したときに発生する金額です。

FXでは通貨間の金利差などが関係しますが、実際のスワップは取引会社や口座の条件によって異なります。

ゴールド、原油、株価指数、暗号資産などでも、翌日への持ち越しに伴う費用が設定されている場合があります。

短期EAとスイングEAでは重要なコストが違う

短期EA

当日中に決済する取引

スプレッド
重要
売買手数料
重要
スワップ
影響は比較的小さい

短期EAでは、買値と売値の差であるスプレッドや取引手数料が重要になります。

一方、スイングEAではポジションを長く持つほど、スワップの影響が大きくなることがあります。

例えば、利益が伸びている間はポジションを維持するトレンドフォロー型EAを考えてみましょう。

相場の方向を正しく捉えていても、マイナススワップが大きければ、利益が伸びるのを待つ間にコストも増えていきます。

つまり、良いトレードほど長く保有する設計が、結果として大きなスワップ負担につながる場合があるのです。

バックテストでは最終的に残る利益を見る

勝率や利益率だけでなく、平均保有日数、スワップ、売買手数料を確認してください。取引コストを差し引いた後でも利益が残るかどうかが重要です。

実際の取引コストを比較したい方は、 プロップファームのスプレッド・スワップ・ADR比較記事 も参考にしてください。

2026年10月時点|プロップファームのスワップ関連条件を比較

プロップファームのスワップ条件は、会社やプランによって異なります。

公式情報で確認できる代表的な条件を整理すると、次のようになります。

サービス 特徴 EAで注意する点
Fundora ゴールドがスワップフリー 他の銘柄とは区別
Fintokei 対象Swing口座はスワップフリー プラン・購入日を確認
FundedNext 有料オプションを選択可能 追加料金を比較

通常のスワップが適用される口座では、3倍スワップの日も確認する必要があります。

スワップフリーの対象には違いがあります

特定銘柄だけ無料になる場合と、購入したプラン全体にスワップフリーが適用される場合があります。

また、スワップが無料でもスプレッドや取引手数料まで無料になるわけではありません。

以下では、それぞれの違いを詳しく説明します。

スワップが原因で日次損失制限を超えることがある

プロップファームで特に注意したいのが、スワップと日次損失制限の関係です。

通常のFX口座であれば、マイナススワップは利益を減らす費用として考えられます。

しかしプロップファームでは、日次損失や最大損失に明確な上限が設定されています。上限を超えると、チャレンジ失格などの扱いになる場合があります。

このとき、価格変動による含み損だけでなく、スワップも損失として計算される環境があります。

FundedNext公式が紹介する具体例

FundedNextの公式Help Centerでは、スワップが加わったことで日次損失制限を超える例が紹介されています。

$100,000口座の計算例

日次損失の上限が$5,000の口座で、BTCUSDの含み損が-$4,970になっていたとします。

そこへ翌日持ち越しのスワップ-$42が加わると、損失は合計-$5,012になります。

価格変動による損失だけなら上限内でも、スワップによって制限を超えてしまう例です。

EAを開発する側から見ると、これは非常に重要な問題です。

EAが「損失上限までまだ少し余裕がある」と判断していても、次に発生するスワップを計算していなければ、その余裕は本当の安全圏とはいえません。

しかも、実際の取引ではスワップ以外にも、スプレッドの拡大や注文価格のずれが起きる可能性があります。

EAは損失制限ぎりぎりで動かさない

私はプロップファーム向けEAを設計するなら、公式の損失上限に達する前に新規取引を停止する仕組みを重視します。

スワップ、売買手数料、保有ポジションの含み損を含めて余裕を残す考え方です。

cTraderで日次損失を管理する方法は、 FundoraのcBotで日次損失を管理するRisk Manager設計 でも解説しています。

バックテスト例|売買では利益が出てもスワップで大きく減る

ここで、私が行ったバックテストを紹介します。

この検証は、JP225やUS500を取引してはいけないという意味ではありません。

売買の方向が合っていても、スワップと手数料によって実際に残る利益が大きく変わることを示すサンプルです。

FundoraのcTrader環境を想定して作成したJP225とUS500の買い中心のcBotを、初期資金2,000万円で検証しました。

期間は2026年3月11日から9月18日までの約6か月です。

初期資金 20,000,000円
検証期間 約6か月
最終利益 +316,205円
スワップ -824,013円
売買手数料 -245,570円
総コスト -1,069,583円

今回の結果では、最終的な利益は約31.6万円でした。

ところがスワップと売買手数料を差し引く前の損益を計算すると、概算で+1,385,788円になります。

つまり、売買そのものでは約138.6万円の利益が出ていた計算ですが、スワップと手数料で約107万円が減っていたのです。

取引コストで利益の約77%が減少

今回のバックテストでは、スワップが約82.4万円、売買手数料が約24.6万円発生しました。

その結果、取引コスト控除前の損益から約77%が差し引かれ、最終利益は約31.6万円となっています。

これ、バックテストの利益だけを見ていると気づきにくい部分なんですよね。

私なら、数日以上ポジションを持つEAでは、利益が出るまでに何日かかったのか、その間にいくらスワップを支払ったのかまで確認します。

特に株価指数やゴールド、暗号資産を長く保有する場合は、銘柄ごとのスワップ条件が結果に大きく影響する可能性があります。

なお、これは特定条件での過去検証です。同じEAやcBotが今後も同じ損益になるとは限りません。

マイナススワップが大きいならスワップフリーを比較する

数日から数週間ポジションを保有するEAで、マイナススワップが大きくなる場合、対策の一つがスワップフリー口座です。

ただし、プロップファームによってスワップフリーの仕組みは異なります。

Fundoraはゴールドのスワップが無料

Fundoraは公式サイトで、ゴールド(XAUUSD)のスワップコストが無料になることを案内しています。

ゴールドを数日から数週間保有するcBotであれば、持ち越しコストが発生しないことは大きな違いになります。

例えば、同じ買い戦略をスワップありの環境とスワップフリーの環境で比較すると、保有日数が長いほど最終損益に差が出る可能性があります。

ただし、Fundoraのすべての銘柄がスワップフリーというわけではありません。

また、Fundoraでは売買手数料など別の費用もあるため、スワップだけで有利・不利を判断しないことが重要です。

ゴールドのスイングcBotなら比較する価値がある

スワップフリーの環境でコストが減っても、EAの売買ロジック自体が有利になるわけではありません。

同じ条件でバックテストを行い、最終的に残る利益と最大損失を比較してください。

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Fintokeiのチャレンジプラン・スイングは購入時期に注意

Fintokeiでは、2026年7月15日以降に購入したチャレンジプラン・スイング口座がスワップフリーとなっています。

この対象口座では、翌日にポジションを持ち越してもスワップの支払い・受け取りが発生しません。

一方、2026年7月15日より前に購入した対象口座には従来のスワップが適用されます。

つまり、Fintokeiでは「どのプランを利用しているか」だけでなく、「いつ購入した口座なのか」も確認する必要があります。

同じFintokeiでもスワップ条件は共通ではない

通常のスワップが発生する口座と、スワップフリーの対象口座では、長期保有型EAの損益が変わります。

過去のバックテストで通常スワップを設定していた場合は、利用予定の口座条件に合わせて再確認することをおすすめします。

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FundedNextは有料のスワップフリーを選べる

FundedNextでは、チャレンジ購入時にスワップフリー口座を選択できます。

2026年10月時点の公式Help Centerでは、すべてのチャレンジでスワップフリー口座を提供すると案内しています。

ただし無料ではなく、通常のチャレンジ料金より10%高い価格になります。

ここで考えたいのが、EAの平均保有日数です。

当日中に決済するEAなら、追加料金を支払ってもメリットは小さいかもしれません。

一方、5日、10日、20日とポジションを持つスイングEAなら、通常口座で支払う累積スワップと追加料金を比較する意味があります。

スワップフリーを選ぶ判断方法

まず、EAのバックテストで平均保有日数と累積スワップを確認します。

次に、通常口座とスワップフリー口座のチャレンジ料金を比較します。

最後に、損失ルールやEA利用条件も含めて、どちらが自分の取引方法に合うか判断します。

FundedNextではプランごとにEA利用条件も異なるため、 FundedNextのStellarプランとEAルール比較記事 も確認しておくと分かりやすいです。

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※上記の各サービスリンクにはアフィリエイトリンクが含まれます。料金や対象プランは変更される場合があります。

スワップを避けるために毎日決済する方法は有利なのか?

スワップを支払いたくないなら、日付が変わる前にポジションを決済する方法も考えられます。

しかし、毎日決済して翌日に同じ方向へ買い直すと、そのたびにスプレッドや売買手数料が発生する可能性があります。

そのまま保有

翌日まで持ち越す方法

スワップ
発生する場合あり
再注文費用
原則不要
取引継続
そのまま維持
毎日決済

持ち越しを避ける方法

スワップ
回避しやすい
再注文費用
発生
取引継続
再エントリーが必要

比較すべきなのは、スワップが発生するかどうかだけではありません。

そのまま持ち続ける費用と、一度決済して入り直す費用のどちらが大きいかを比べる必要があります。

EAで比較したい2つの費用

持ち越し費用は、各日のスワップを保有期間分だけ合計して計算します。

再エントリー費用には、スプレッド、売買手数料、注文価格のずれなどを含めます。

例えば、強い上昇トレンドが続いていて、まだ利益が伸びる可能性があるなら、スワップを払ってでも保有した方が良い場合があります。

逆に、トレンドが弱くなり、今後期待できる値幅よりスワップ負担が大きくなったなら、決済を検討する考え方もあります。

ただし、未来の値動きは分かりません。こうした判断が本当に有効かどうかは、バックテストで比較する必要があります。

3倍スワップに注意|曜日によってコストが大きく変わる

スワップは、毎日同じ金額が発生するとは限りません。

週末分などをまとめて計算するため、特定の曜日に通常の3倍のスワップが発生する場合があります。

これが3倍スワップです。

Fintokeiは銘柄によって3倍スワップの曜日が違う

Fintokeiの公式FAQでは、通常のスワップが適用される口座について、FX通貨ペアと貴金属は水曜日、それ以外の銘柄は金曜日に3倍スワップが発生すると案内しています。

ただし、スワップフリー対象口座には通常のスワップ条件がそのまま当てはまるわけではありません。

FundedNextは取引プラットフォームにも注意

FundedNextでも、通常のスワップが適用される口座では3倍スワップがあります。

FXと貴金属は水曜日、株価指数、原油、暗号資産などは金曜日が基本です。

さらに、Match-Traderではプラットフォームの仕様により、すべての銘柄で水曜日に3倍スワップが適用されると説明されています。

対象環境 水曜日 金曜日
Fintokeiの通常スワップ口座 FX・貴金属 その他
FundedNextの一般的な対象環境 FX・貴金属 株価指数・原油・暗号資産等
FundedNext Match-Trader 全銘柄 原則対象外

※3倍スワップの曜日は公式案内に基づきます。祝日や取引環境、プランごとの例外は実際の銘柄仕様を確認してください。

EAで曜日だけを固定して判断しない

3倍スワップが発生する曜日は会社やプラットフォームによって異なります。

EA・cBotでは、利用する銘柄と取引環境に合わせて確認できるようにしておくことが重要です。

私なら、スワップ負担が大きい銘柄については、3倍スワップの直前に新規注文を停止する設定も検討します。

ただし、保有中のポジションを毎回強制決済する方法が有利とは限りません。再注文にかかる費用も含めて比較する必要があります。

プラススワップなら保有中に受け取れる場合もある

ここまでは、主にマイナススワップへの対策を説明してきました。

しかしFXでは、ポジションを保有することでスワップを受け取れる場合もあります。

これをプラススワップと呼びます。

例えば、買い方向のスワップがプラスに設定されている通貨ペアなら、買いポジションを翌日まで持ち越すことでスワップを受け取れる可能性があります。

ただし、通貨ペアの名前だけでプラススワップになると判断するのは危険です。

USDJPYやAUDCHFなども、口座や取引環境、時期によって買い・売りそれぞれのスワップが変わります。

そのため、現在の取引プラットフォームに表示されているスワップ条件を確認することが基本です。

理想は相場の方向とプラススワップの方向が一致すること

私がスイングEAで注目したいのは、単にプラススワップが大きい通貨ペアを選ぶ方法ではありません。

もともとEAが買いを検討している相場で、買い方向のスワップもプラスになっているなら、値上がりによる利益に加えてスワップも受け取れる可能性があります。

プラススワップだけを目的に取引しない

重要なのは、売買ロジックの方向とプラススワップの方向が一致することです。

スワップを受け取れても、それ以上に価格が逆行すれば損失になります。プラススワップは利益を保証するものではありません。

例えば、トレンドフォロー型EAなら、買い条件が成立しているときに買いスワップもプラスなのかを確認し、取引するかどうかの判断材料にできます。

ただし、スワップがプラスだからといって、売買条件を無視してエントリーする設計にはしない方がよいでしょう。

スワップをEA・cBotに組み込むときの考え方

プラススワップやマイナススワップをEAで利用するなら、実際の取引環境にある銘柄情報を確認する仕組みが必要です。

MT4・MT5では銘柄の取引仕様からスワップ情報を確認できます。

cTraderでも銘柄情報から買い・売りそれぞれのスワップ条件を取得できます。

ただし、スワップの表示方法はすべての取引環境で同じではありません。

ポイント、pips、パーセントなど、異なる単位で表示される場合があります。

表示された数字をそのまま口座通貨の金額として扱わない

例えば、スワップの表示が-10だったとしても、それが-10円や-10$を意味するとは限りません。

実際の金額は、銘柄の計算方式、取引数量、保有期間などによって変わります。

EAでは、まず買い・売りそれぞれのスワップ条件を確認し、予定している保有期間でどの程度の金額になるかを計算する方法が考えられます。

そのうえで、予想される費用が大きすぎる場合には新規注文を見送る、といった設計も可能です。

プロップファーム向けEAではスワップもリスク管理へ組み込む

私がプロップファーム向けEA・cBotを作るなら、売買する条件と損失を管理する仕組みを分けて設計します。

例えば、売買ロジックが「今は買い」と判断した場合でも、日次損失の余裕が少なかったり、次の持ち越し費用が大きかったりすれば、注文を出さないようにできます。

これがリスク管理を独立させる考え方です。

EA側で管理したい項目

確認項目 何を見るか 主な目的
スワップ 買い・売りの費用 保有コスト管理
保有日数 経過時間 長期保有対策
3倍スワップ 適用曜日 急な費用増加対策
日次損失 上限までの余裕 失格リスク管理
複数ポジション 合計損失見込み 口座全体を保護

特に注意したいのが、複数EAを同じ口座で動かしている場合です。

それぞれのEAが小さなロットで取引していても、同じ方向へ複数のポジションを保有すれば、口座全体の損失やスワップ負担は大きくなります。

そのため、EAごとの損失だけでなく、口座全体でどれくらいの損失が発生する可能性があるかを確認する仕組みが重要です。

バックテストだけでは確認できないことがある

EAのバックテストでは、過去の値動きを使って売買成績を確認できます。

しかし、バックテスターに設定されているスワップが、過去のすべての期間で実際に適用されていたスワップと一致するとは限りません。

例えば、現在のスワップ値を使って数年前のバックテストを行っても、当時のスワップを正確に再現したことにはなりません。

これ、長期保有型EAではかなり重要なんですよね。

私なら、スワップがない条件、現在のスワップを使う条件、さらにコストが悪化した条件を比較します。

条件が少し悪くなっただけで利益が消えるEAなら、実運用には慎重になる必要があります。

実運用前には持ち越しの動きも確認する

バックテストで問題がなくても、実際の口座でスワップが何時に反映されるか、3倍スワップがどう計算されるかは別に確認する必要があります。

少量のデモ取引などで日付の切り替わりをまたぎ、実際の反映額とEA側の計算結果を比較する方法が考えられます。

さらに、EAを停止・再起動したときも、日次損失の計算が正しく続けられるか確認してください。

EA開発者として重視したい設計 利益を狙う処理より先に、口座を守る仕組みを作る

売買条件が成立しても、スワップや含み損、複数ポジションの合計リスクを確認し、危険な場合には注文を停止できる仕組みが重要です。

私は通常口座向けEAよりも、プロップファーム向けEAでは損失管理の設計を重視しています。

スワップの確認はMT4・MT5・cTraderの現在の銘柄仕様から行う

実際にEA・cBotを動かす前には、利用する口座の最新スワップを確認しましょう。

ネット上の記事で「この通貨ペアは買いスワップがプラス」と紹介されていても、現在の取引環境で同じ条件とは限りません。

特にプロップファームでは、同じ銘柄でも会社によってスワップの大きさや計算方法が違う場合があります。

取引環境 確認する場所 注意点
MT4 銘柄の仕様 表示単位を確認
MT5 銘柄の詳細情報 計算方式を確認
cTrader シンボル情報 買い・売り別に確認

確認するときは、スワップの数値だけでなく、計算方法、3倍スワップの曜日、ロールオーバー時刻も見ておくと安心です。

また、VPSやcTrader Cloudで自動売買を動かす場合も、実行環境を変更したことでEAの設定や保存データが正しく引き継がれているか確認してください。

スワップ情報を正しく取得できても、日次損失の基準値を失ってしまえば、安全な運用とはいえません。

スワップ以外にもプロップファームの利用条件を確認する

スワップが有利な会社を見つけても、それだけでプロップファームを選ぶのはおすすめしません。

EAやcBotを利用するなら、チャレンジ料金、日次損失制限、最大損失制限、自動売買の利用条件なども重要だからです。

例えば、スワップが小さくてもEAの取引方法が禁止されていれば利用できません。

また、週末にポジションを保有できるかどうかも、スイングEAでは確認しておきたい条件です。

特に市販EAや複数口座を使う場合には、同一取引やコピー取引に関するルールにも注意が必要です。

スワップだけでプロップファームを決めない

スワップ、手数料、損失制限、EA利用条件をまとめて確認し、自分の取引方法に合った会社を選ぶことが大切です。

各社のスワップや取引条件を比較する際は、FTMOやPipFarmについても実際の銘柄仕様と最新ルールを確認してください。

※本欄にはPR・アフィリエイトリンクが含まれます。各社のスワップ条件や取引ルールは変更される場合があります。

まとめ|プロップファーム向けEAではスワップも管理する

プロップファームで数日以上ポジションを保有するEA・cBotなら、スワップは無視できません。

今回紹介したJP225とUS500のバックテストでは、売買そのものから得た損益は概算で約138.6万円でした。

しかし、スワップと売買手数料によって約107万円が減り、最終利益は約31.6万円になりました。

これはJP225やUS500が悪いという意味ではありません。

利益が出るまでポジションを持ち続ける時間にも費用がかかるということです。

マイナススワップが大きいなら、Fundoraのゴールドスワップフリーや、Fintokeiの対象Swing口座などを比較できます。

FundedNextなら、有料のスワップフリー口座を選ぶ方法もあります。

通常のスワップ口座では3倍スワップの曜日を確認し、プラススワップを狙う場合は買い・売りそれぞれの現在値を確認してください。

まさやんの結論 プロップファーム向けEAでは、スワップもリスク管理の対象にする

「どこで買うか、売るか」だけでなく、「何日持つのか」「その間の費用はいくらか」「日次損失の余裕は残っているか」まで確認する仕組みが重要です。

利益を狙う売買ロジックと、口座を守るリスク管理を組み合わせることが、プロップファーム向けEA・cBotでは特に大切だと私は考えています。

実運用を考えている方は、まず利用予定のプロップファームで現在のスワップを確認し、EAの平均保有日数と照らし合わせてみてください。

そのうえで、スワップを含めたバックテスト、コストが悪化した場合の検証、フォワードテストの順に確認していくと判断しやすくなります。

※本記事は2026年10月10日時点で確認できる公式サイト・公式FAQ・Help Centerの情報、および提供されたバックテストデータをもとに作成しています。

※スワップ、スワップフリーの対象、3倍スワップの曜日、チャレンジ料金、損失制限、EA・cBot利用条件などは変更される場合があります。参加前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

※記事内のバックテスト結果は特定条件における過去の検証です。将来の利益、チャレンジ合格、報酬の獲得を保証するものではありません。

※本記事はFX、自動売買、プロップファーム、EA・cBot開発に関する一般的な情報提供を目的とするものであり、投資助言ではありません。

※プロップファームのチャレンジには参加費用が発生する場合があり、条件未達やルール違反により費用を失うリスクがあります。

※本記事にはPR・アフィリエイトリンクが含まれます。

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