2026年10月3日確認・プロップファームの禁止取引
- プロップファームで「単純売買」は危険?One-Sided Bettingと報酬拒否・口座制限を避ける考え方
- プロップファームは「利益が出たか」だけを見ているとは限らない
- 「朝ドル円を買って、夜に決済する」だけなら規約違反なのか?
- スワップ目的の機械的な売買も「時間だけ」で判断しない
- One-Sided Bettingとは「買い注文ばかりすること」ではない
- 1ポジションずつ見ていると「本当のリスク」を見落とす
- 2026年10月時点|5社は取引のどこを見ているのか
- EAを使っても「無計画な取引」が安全になるわけではない
- プロップファーム用EA・cBotには「注文前の安全チェック」を入れる
- バックテストだけではOne-Sided Bettingのリスクを見抜けない
- 「利益が表示された」と「報酬を受け取れる」は同じではない
- 単純なEAを使うなら「なぜ取引したか」が分かる記録を残す
- 実際に運用する前に確認したい5つの判断基準
- まとめ|One-Sided Bettingを避けるなら「売買方向」より「リスクの集中」を管理する
プロップファームで「単純売買」は危険?One-Sided Bettingと報酬拒否・口座制限を避ける考え方
プロップファーム: 取引の評価試験などをクリアすることで、会社が用意する資金枠を使った取引に挑戦し、条件に応じて利益分配を受けることを目指すサービスです。
EA・cBot: あらかじめ決めたルールに従って自動売買するプログラムです。EAは主にMT4・MT5、cBotはcTraderで使われます。
One-Sided Betting: 一つの方向や値動きに過度なリスクを集中させる取引のことです。単に買い注文だけを出すこととは限りません。
Trade Idea(トレードアイデア): 同じ相場予測や取引理由に基づく、一つまたは複数の注文のまとまりです。
ロット(Lot)・SL: ロットは取引数量、SLは損失が一定水準に達したときに決済するための損切り注文です。
Equity(有効証拠金): 口座残高に、保有中の取引の含み益・含み損を反映した金額です。
オープンリスク: 現在保有しているポジションが損切りに達した場合などに想定される損失です。
「朝になったらドル円を買って、夜になったら決済する」。 「スワップを受け取れる時間だけポジションを持つ」。
こうしたシンプルなルールなら、判断することが少なくなり、 プロップファームのチャレンジも進めやすいのではないか。 そう考える人もいると思います。
ただし、プロップファームでは 日次損失や最大損失の数値を守っていても、取引方法によっては規約違反になる場合があります。
Fintokei、FTMO、Fundora、Funded7、FundedNextなどの公式ルールを見ると、 単に利益が出たかどうかだけでなく、 リスクが一つの取引に偏っていないか、計画的に取引しているか、 実際の市場でも成立する手法か、といった点が重視されています。
「朝に買う」「買い注文しかしない」といった単純なルールだけで、 すぐにOne-Sided Betting(偏った高リスク取引)になるわけではありません。
問題になりやすいのは、 明確な戦略や損切り、取引数量の管理がないまま、一つの方向や取引に大きなリスクを集中させること です。
EA・cBotによる自動売買でも同じです。 自動化しただけで安全になるわけではありません。 売買ルールとは別に、損失を管理する仕組みを用意することが重要です。
監修・執筆:まさやん|MT4・MT5のEA・インジケーター、cTrader・cBot関連システムなど200個以上を開発・制作・検証
プロップファームは「利益が出たか」だけを見ているとは限らない
プロップファームで最初に確認するのは、 利益目標、1日の損失上限、口座全体の最大損失といった数値ルールだと思います。 もちろん、これらは非常に重要です。
ただ、2026年10月時点の公式ルールを見ると、 数値条件とは別に「どのように利益を出したのか」まで確認する会社があります。
Fintokeiでは、過大なリスクを取る行為、無計画な高レバレッジ取引、 一方向への極端な賭け、複数口座を使った不適切な運用、 資金を一度に大きく賭ける取引などを問題視しています。
また、保有中の取引について、 口座の有効証拠金(Equity)に対する最大許容リスクを3%とする基準も設けられています。
FTMOでも、実際の市場で再現できる取引と適切なリスク管理が求められます。 過剰なレバレッジ、リスクの集中、一方向への無計画な取引、 複数口座を使った不適切な運用などが禁止取引の対象となります。
Fundoraの利用規約では、禁止取引かどうかを手法の名前だけで判断するのではありません。 何を目的とした取引なのか、同じ取引をどう繰り返しているか、 複数の注文がどう関係しているか といった実際の取引内容も判断材料になります。
日次損失や最大損失の範囲内であっても、 禁止された売買方法、過剰なリスク、 複数口座を利用したヘッジ、不適切なコピー取引、 システムの仕組みを悪用する取引などは、別の問題になる可能性があります。
つまり、プロップファームでは 「いくら損したか」と「どのように取引したか」を分けて考える必要があります。
「朝ドル円を買って、夜に決済する」だけなら規約違反なのか?
結論として、 時間だけを条件にした売買だから、すぐに規約違反になるとは言えません。
例えば過去の相場データを調べて、 「特定の曜日や時間帯には、一定の値動きの傾向がある」という仮説を立てたとします。
そのうえで、注文する時間、決済する時間、損切りする価格、 1回の取引で許容する損失、取引を見送る条件まで決めているなら、 時間を利用した一つの売買戦略として設計できます。
EAも同じです。 複雑なテクニカル指標をたくさん組み込めば、 優れた戦略になるわけではありません。
時間だけで動くシンプルなEAでも、 過去データでの検証(バックテスト)、 実際の相場での動作確認(フォワードテスト)、 取引数量の計算、最大損失、停止条件まで決めていれば、 単なる思いつきの売買とは違います。
危険なのは「なぜこの取引をしたのか」を説明できない状態
反対に、 「朝だから、とりあえず買う」 「昨日勝ったから今日も買う」 「負けたので次は取引数量を倍にする」 「利益目標まであと少しだから最大数量で勝負する」 という取引では、話が変わります。
例えば毎朝9時にドル円を買うルールがあっても、 損切り位置、取引数量、合計リスク、経済指標がある日の対応、 連敗したときの停止条件が毎回変わるなら、 戦略全体として一貫していません。
「毎朝買うというルールがある」ことと、 「根拠があり、繰り返し実行できるトレード戦略がある」ことは、 同じではないんですね。
スワップ目的の機械的な売買も「時間だけ」で判断しない
スワップを戦略に取り入れること自体が、 すべてのプロップファームで禁止されているわけではありません。
スワップとは、通貨間の金利差などに基づいて発生する調整額のことです。 受け取りになる場合もあれば、支払いになる場合もあります。
金利差やポジションの保有コストを考える取引手法は以前からあり、 プラススワップを戦略の一部として利用すること自体が、 必ずしも不自然なわけではありません。
注意したいのは、 為替レートが逆方向に動くリスクをほとんど考えず、 スワップや評価環境の特性だけを利用する仕組みになっていないか という点です。
例えば、スワップが付く直前だけ買い、 付与された直後に決済するような取引を毎日繰り返す場合です。 その方法が実際の市場でも合理的に成立するのか、 規約に抵触しないのかまで確認する必要があります。
「プラススワップだから買う」だけでは不十分です。 どの価格で買うのか、逆行したらどこで損切りするのか、 最大取引数量はいくつか、重要な経済指標の発表時も保有するのか。 こうした条件まで決めておくことが大切です。
特に取引参加者が少ない時間帯では、 売値と買値の差であるスプレッドが広がったり、 注文した価格と実際に成立した価格がずれたりすることがあります。
プロップファームによっては、 実際の市場で再現しにくい取引や、 評価環境だけに存在する条件を利用した取引を制限しています。
「システム上は注文できる」ことと、 「規約上問題なく継続できる」ことは別です。
One-Sided Bettingとは「買い注文ばかりすること」ではない
One-Sided Bettingを 「買い注文しかしない取引」 「売り注文しかしない取引」 と理解するのは正確ではありません。
Fintokeiでは、十分な市場分析や戦略がないまま、 特定のイベントなどを狙って異常に大きなポジションを持ち、 大きな値動きに賭けるような取引を問題視しています。
FundedNextでは、同じ方向に複数のポジションを持つことや、 相場の状況を十分に確認せずに取引することなどによって、 一つの取引や一つの相場予測に口座全体の結果が大きく左右される状態 をOne-Sided Bettingとして説明しています。
2026年10月時点では、FundedNextでOne-Sided Bettingと判断された場合、 FundedNext Accountにおいて、 1%Risk Ruleと呼ばれるリスク管理ルールなどの適用を求められる場合があります。
私なら、One-Sided Bettingに該当しないか考える際は、 「明確な戦略があるか」 「損失リスクが大きすぎないか」 「実際の市場で再現できるか」 「一つの値動きに結果が偏っていないか」 の4つを確認します。
例えば買い注文しかしないEAでも、 上昇トレンドの条件、注文条件、損切り、取引数量、 最大保有リスクが決まっており、 条件を満たさなければ何週間でも取引しないのであれば、 無計画に買い続ける手法とは違います。
逆に、 「プラススワップだから必ず買う」 「下がったら買い増す」 「さらに下がったら取引数量を増やす」 「損切りはしない」 という仕組みなら注意が必要です。
One-Sided Bettingだけでなく、 過剰なリスクや、負けた後に取引数量を増やす マーチンゲール型の手法など、 ほかの禁止ルールにも該当しないか確認する必要があります。
1ポジションずつ見ていると「本当のリスク」を見落とす
EA・cBot開発者として特に注意したいのが、 複数のポジションを同時に持つ場合のリスクです。
例えばGOLD(金)を、 1回あたり口座資金の0.5%の損失リスクで、 3回に分けて買ったとします。
注文を一つずつ見れば0.5%のリスクなので、 それほど大きくないように見えるかもしれません。
しかし3つとも「金価格が上がる」という同じ予測で保有しているなら、 合計で1.5%のリスクを取っている と考える必要があります。
さらに、EURUSDの買い、GBPUSDの買い、 USDJPYの売りを同時に保有している場合も、 相場の状況によっては、すべて米ドルの下落を予想する方向に偏っている可能性があります。
Funded7では、このようなリスクの重なりを OREFと呼ばれるルールで管理しています。
Funded7では、個別の注文だけでなく、 同じような値動きをしやすい銘柄のグループや、 口座全体に対してもリスク上限を適用します。
| 管理する範囲 | 確認すること | EA・cBotでの対応 |
|---|---|---|
| 個別注文(Position) | 1回の注文でいくら損するか | 損切り位置から取引数量を計算 |
| 同じ取引理由(Trade Idea) | 同じ根拠の注文を合計するといくらか | 戦略ごとにリスクを合算 |
| 関連する銘柄(Risk Bucket) | 同じ方向に偏っていないか | 通貨や市場ごとに集計 |
| 口座全体(Portfolio) | すべての注文の合計リスク | 新しい注文の前に上限を確認 |
Funded7では、Funded AccountのFlat Risk Limit(共通のリスク上限)が3%、 Silver Fundedが2%、Bronze Fundedが1%とされています。
この上限は、単一ポジションだけでなく、 関連する銘柄のグループや口座全体にも適用されます。
プロップファーム向けのEAでは、 「売買条件を満たしたか」だけでなく、 「今、この注文を追加しても安全か」を判断する仕組み が必要になります。
2026年10月時点|5社は取引のどこを見ているのか
プロップファームによって、重視するルールや判断基準は異なります。 ここでは、特に確認しておきたいポイントを5社で比較します。
| 会社 | 重視するポイント | EA・cBot運用の注意点 |
|---|---|---|
| Fintokei | 継続可能な取引・保有中のリスク3% | 同じ取引理由と合計リスクを管理 |
| FTMO | 実際の市場で再現できる取引 | 銘柄の偏りや急な取引数量の変更に注意 |
| Fundora | 取引の目的・実態・注文同士の関係 | 独自戦略と自動売買の利用条件を確認 |
| Funded7 | 注文・銘柄グループ・口座全体のリスク | 個別注文より合計リスクも重視 |
| FundedNext | 一つの取引や方向へのリスク集中 | 同じ相場予測に大きく偏らせない |
Fintokeiでは、通常1回のTrade Idea(同じ取引理由による注文のまとまり)について、 0.5~1%程度のリスク管理を推奨しながら、 保有中の最大許容リスクを3%としています。
また、短期間の利益だけではなく、 長期間や異なる相場環境でも継続できる取引かどうかを重視しています。
FTMOではEAやアルゴリズムによる自動売買も利用できます。 ただし、実際の市場で再現できることや、 適切なリスク管理が行われていることが重要です。
第三者が作ったEAを使い、ほかのトレーダーと同じ取引になる場合や、 EAが短時間に大量の注文・通信リクエストを送る場合にも注意が必要です。
Fundoraでは、自動売買がすべて禁止されているわけではありません。 公式FAQでは、原則として自分で作成したEA・cBot・ツールの利用が案内されています。
一方、利用規約では 許可を得ていないEA・Bot・自動売買システムの利用 が禁止対象となっています。
利用するEA・cBotが対象プランの条件に合っているか、 事前に確認する必要があります。
Funded7では、リスク上限の超過だけでなく、 負けた後に取引数量を増やすマーチンゲール、 取引システムの悪用、集団での不適切な取引、 多数の利用者が同時に同じ注文を出す既製EAなどにも注意が必要です。
FundedNextではOne-Sided Bettingのほか、 超高速取引(HFT)、別口座を利用したヘッジ、 価格差を狙うアービトラージ、 極めて短い値動きを狙うTick Scalping、 一定間隔で注文を並べるGrid Tradingなどについても、 制限・禁止ルールが設けられています。
同じ会社でもプランや口座の段階によって、 重要指標発表時の取引、週末のポジション持ち越し、 損失の計算方法、利益分配、自動売買の利用条件などが異なる場合があります。
チャレンジへの参加前、EA・cBotの稼働前、 報酬申請前の3つのタイミングで、 最新の公式ルールを確認することをおすすめします。
EAを使っても「無計画な取引」が安全になるわけではない
ここはEA利用者ほど注意してほしいところです。
EAはプログラムされたルールを正確に実行します。 しかし、 ルールそのものが危険なら、危険な売買を正確に繰り返すだけ です。
例えば、 「毎朝9時に必ず買う」 「含み損が増えたら買い増す」 「負けるたびに取引数量を増やす」 「利益目標に近づいたら最大数量に変更する」 といった仕組みも、プログラムとして作ることはできます。
でも、プログラムになっていることと、 きちんとリスク管理された戦略であることは別問題です。
私はEA・インジケーターなどを200個以上開発・制作・検証してきましたが、 売買サインそのものより、 取引数量の計算、最大損失、複数ポジションの合計リスク、 停止条件 のほうが重要になるケースは少なくありません。
一般的なFX口座では、利益率を中心にEAを選ぶことがあります。
しかしプロップファームでは、 「どのような条件で日次損失の上限に近づくのか」 「何個のポジションが重なると危険か」 「同じ取引理由に何%のリスクが集中するか」 を先に確認することが大切です。
プロップファーム用EA・cBotには「注文前の安全チェック」を入れる
私なら、プロップファーム向けのEA・cBotには、 売買ロジックとは別に Pre-Trade Guard(注文前の安全チェック) を設けます。
買い・売りのサインが出ても、すぐには注文しません。
現在の口座資金、当日の損益、保有中のポジション、 同じ方向へのリスクの偏り、 同じ取引理由による合計リスクを確認してから注文します。
| チェック項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 1日の損失(Daily Risk) | 日次損失の上限まで余裕があるか |
| 個別注文の損失(Position Risk) | 損切りになった場合、いくら失うか |
| 同じ取引理由(Trade Idea) | 関連する注文のリスクを合計するといくらか |
| 取引の偏り(Correlation) | 複数の銘柄で同じ方向に偏っていないか |
| 経済指標(Event Filter) | 重要指標や取引しにくい時間帯ではないか |
例えば新しい注文単体では0.5%のリスクでも、 すでに同じGOLD戦略で2%のリスクを取っているなら、 追加後の合計リスクは2.5%になります。
EAごとにMagic Number(注文を識別する番号)を分けるだけでは、 こうした重複リスクを十分に管理できないことがあります。
MT4・MT5ならMagic Numberに加えて戦略ID、 cTraderならLabelなどの識別情報も使い、 どの注文が同じ取引理由に基づいているのか まで管理できるようにします。
複数のEA・cBotを動かす場合も同じです。 各EAが個別に取引数量を決めるだけでなく、 口座全体を監視するRisk Manager(リスク管理システム)が 最終的に注文を許可する仕組みが有効です。
実際の取引数量や損切り価格を自動計算する仕組みについては、 プロップファーム向け半裁量EA・インジケーターの作り方 でも詳しく解説しています。
バックテストだけではOne-Sided Bettingのリスクを見抜けない
過去データを使ったバックテストで、 きれいな利益曲線が出ていても、 プロップファームで安全に運用できるとは限りません。
例えば、テスト全体では最大損失が小さく見えても、 特定の日だけ極端に大きな取引数量を使っていたり、 一つの相場予測に複数の注文が集中していたりする場合があります。
このような取引は、 プロップファームが求めるリスク管理と合わない可能性があります。
私なら、一般的な純利益(Net Profit)、 利益と損失の比率を示すProfit Factor、 最大ドローダウン(最大DD)だけで判断しません。
1日の最大損失、最大連敗数、同時に保有した最大ポジション数、 保有中の最大リスク、同じ取引理由ごとの最大損失 も確認します。
実際の取引ではスプレッドや価格のずれにも注意
バックテストでは損切り時の損失が0.8%だったとしても、 実際の取引ではスプレッドの拡大や、 予定価格と約定価格のずれ(スリッページ)によって、 損失が大きくなる可能性があります。
特に米国の消費者物価指数(CPI)、雇用統計、 FOMC、政策金利の発表、要人発言などがあるときは、 短時間で価格が大きく動くことがあります。
例えばプロップファームのリスク上限が3%だからといって、 EA側でも3%ぎりぎりまでリスクを取る設計にはしないほうが安全です。
プロップファームが定める上限よりも手前に、 EA・cBot独自の停止ラインを設ける方法があります。 これをSafety Margin(安全のための余裕)と考えます。
具体的にどれくらい余裕を持たせるかは、 取引する銘柄、売買ルール、保有時間、 価格のずれ、同時ポジション数などを考慮して決めます。
「利益が表示された」と「報酬を受け取れる」は同じではない
プロップファームの記事では、 よく「出金拒否」という言葉が使われます。
ただし、プロップファームの報酬制度は、 一般的なFX口座から自分の預けた資金を引き出す仕組みとは 異なる場合があります。
例えばFundoraの利用規約では、 Professional Accountへの移行前や報酬処理前に、 取引内容を審査できることが明記されています。
禁止取引などが確認された場合、 Professional Accountへの移行拒否、評価失格、口座停止、 報酬(Reward)の支払い拒否 などの措置が取られる可能性があります。
FTMOでも、禁止取引ルールへの違反があった場合、 取引履歴からの対象取引の削除、 プラットフォームの利用制限、評価失格、 報酬の没収、契約終了などの措置が定められています。
Funded7ではOREFに基づき、 問題となった取引の利益を無効にする措置、 口座のTier(区分)の変更、 重大なRule 4違反による口座終了や利益没収など、 違反内容に応じて異なる対応が定められています。
一方、FundedNextのOne-Sided Bettingについては、 2026年10月時点のFAQでは、 直ちに報酬拒否と決まるわけではありません。
FundedNext Accountにおいて、 1%Risk Ruleなどのリスク管理ルールの適用を求められる場合があると説明されています。
「One-Sided Bettingと判断されたら必ず報酬拒否になる」と、 すべての会社に共通するルールのように考えるのは正確ではありません。
警告、取引制限、利益の無効化、口座区分の変更、口座終了など、 具体的にどのような措置があるのかも確認してください。
プロップファームの重要ルールをまとめて確認したい方は、 知らないと失格・利益取消につながるプロップファームの重要ルール5選 も参考にしてください。
単純なEAを使うなら「なぜ取引したか」が分かる記録を残す
時間だけで動くEA、買い注文だけを行うEA、 スワップを考慮するEAなど、 シンプルな売買ルールほど、 「なぜその注文を出したのか」を後から確認できる記録 が役立ちます。
プログラムの動作記録をログと呼びます。 いつ、どの条件で、どれくらいのリスクを取ったのかを 確認できるようにしておくと、検証しやすくなります。
| 記録する項目 | 残しておく内容 |
|---|---|
| 戦略ID(Strategy ID) | どの売買ルールで注文したか |
| 注文理由(Entry Reason) | どの条件を満たして注文したか |
| リスク(Risk) | 予定損失率と取引数量 |
| 相場状況(Market State) | 時間帯と値動きの大きさ |
| 安全判定(Safety) | 停止条件や経済指標の回避状況 |
AIを使ってEA・cBotを作る場合にも、 こうした記録を残す仕組みは有効です。
ChatGPT、Codex、Cursorなどを使うことで プログラムのコードは以前より作りやすくなりました。 ただし、AIが作ったコードが プロップファームのルールを正しく守っているとは限りません。
私はAIでコードを生成するときも、 売買条件だけでなく、リスク計算、複数ポジションの合計、 再起動後の状態復元、異常な数値のチェックなどを 分けて確認するようにしています。
特にプロップファーム向けのEA・cBotは、 「注文が正常に出せたら完成」ではありません。
危険な注文を出さないこと。 そして、再起動した後も同じリスク管理を続けられること。
そこまでテストして初めて、 実際の運用に向けた準備が整ったと言えます。
実際に運用する前に確認したい5つの判断基準
単純な売買戦略をプロップファームで使う場合、 ルールが単純か複雑かだけで判断する必要はありません。
大切なのは、 その戦略を繰り返し実行できるか、 損失を管理できるか、 そして利用するプロップファームの規約に合っているかです。
| 確認項目 | 確認できている場合 | 曖昧な場合の対応 |
|---|---|---|
| 注文条件(Entry) | 売買する条件が明確 | 条件が決まるまで取引しない |
| 損切り(SL) | 想定損失を計算できる | 先に損切り条件を決める |
| 取引数量(Lot) | 許容損失から数量を計算 | 固定数量でよいか見直す |
| 合計リスク | すべての保有注文を集計 | 追加注文を停止する |
| 公式ルール | 最新規約で確認済み | 公式サポートへ問い合わせる |
プロップファームごとのEA・cBot対応状況や 損失ルールを比較したい場合は、 2026年版・日本人トレーダーが利用しているプロップファームTOP5 もあわせて確認してください。
まとめ|One-Sided Bettingを避けるなら「売買方向」より「リスクの集中」を管理する
「朝にドル円を買って夜に決済する」 「買い注文だけを行う」 「スワップを戦略に利用する」。
こうした特徴だけで、 One-Sided Bettingや規約違反だと 一律に判断することはできません。
重要なのは、 なぜその取引を行うのか。 いくらまで損失を許容するのか。 複数のポジションを合計すると何%のリスクになるのか。 そして、実際の市場でも再現できる取引なのか。
EA・cBotを使うなら、 こうしたリスク管理を人間の感覚だけに頼らず、 プログラムで管理することもできます。
私なら、売買サインを出す仕組みより先に、 1日の損失、個別注文の損失、同じ取引理由によるリスク、 銘柄間の偏り、口座全体のリスクを監視する Risk Manager(リスク管理システム)を作ります。
そして、危険な注文は最初から出せない仕組みにします。
これはバックテストの利益率だけを見ていると、 なかなか気づきにくい部分です。
プロップファームでは 「どれだけ利益を出せるEAなのか」だけではなく、 「どのような条件で損失上限や禁止ルールに近づくEAなのか」 を先に確認することが大切です。
プロップファームの禁止取引、EA・cBotの利用条件、 リスク制限、報酬条件、重要指標時の取引、 コピー取引などのルールは変更される場合があります。
参加前、EAの稼働前、報酬申請前には、 必ず各社公式サイト、FAQ、取引ルール、 利用規約の最新版をご確認ください。
各プロップファームの最新条件を確認する
プロップファームは会社ごとに、 チャレンジ料金、損失制限、禁止取引、 EA・cBotの利用条件、利益分配の仕組みが異なります。
また、同じ会社でも選択するプランによって条件が変わる場合があります。 実際に申し込む前に、必ず公式サイトで最新のルールをご確認ください。
※上記にはPR・アフィリエイトリンクを含みます。 各社のプラン、チャレンジ料金、取引ルール、 EA・cBot利用条件、報酬条件などは変更される場合があります。 各サービスの利用前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
本記事の取引ルールに関する解説は、 2026年10月3日時点で確認されたFintokei、FTMO、Fundora、 Funded7、FundedNextの公式サイト、公式FAQ、 利用規約、取引ルール等をもとに作成しています。 各社のルールや審査基準は今後変更される場合があります。
記事末尾のPRリンクには、上記5社に加えて PipFarm、The5ers、E8 Marketsも掲載しています。 これら3社については、本記事の5社比較や 禁止取引ルールの解説対象には含めていません。
公開されているルールだけでは、 個別のEA・cBotや裁量トレードの手法が 規約に適合するか判断できない場合があります。 判断が難しい戦略は、実際に利用する前に 各社の公式サポートへ確認してください。
本記事はFX、EA、自動売買、プロップファームに関する 一般的な情報提供を目的としており、 投資助言や特定の売買を推奨するものではありません。
バックテストや過去の検証結果は、 将来の利益、チャレンジ合格、報酬の受け取りを保証するものではありません。 FX・プロップファームには損失やチャレンジ料金などの費用が発生する可能性があります。 最終的な判断はご自身で行ってください。

