2026年10月10日更新|EA開発者目線で解説
- Funded Trading Plus(FT+)はEAで自動売買できる?MT5・$4チャレンジ・出金・買収後の注意点を解説
- Funded Trading Plusとは?会社情報と運営実績
- 2026年5月にInstant FundingがFunded Trading Plusを買収
- Funded Trading Plusは日本人・日本居住者でも利用できる?
- 対応プラットフォームはMT5とMatch-Trader
- Funded Trading PlusではEA・自動売買を利用できる
- FT+で禁止されているEAの取引方法
- VPSは使える?EAを24時間動かす前に確認したい
- Funded Trading Plusの4つのプランを比較
- 1-Step Expressは利益目標10%・日次損失4%・最大損失6%
- $4で始められるPass Now Pay Laterとは?
- EA開発者が重視したいRisk Reviewと証拠金管理
- FT+向けEAでは日次損失と最大損失をどう管理する?
- Funded Trading Plusの出金条件と報酬実績
- Funded Trading Plusの評判・口コミはどう見る?
- 買収後のFT+は改善した?メリットと注意点
- Funded Trading Plusが向いているのはどんなEAトレーダー?
- FT+以外のプロップファームも比較して選ぼう
- まとめ|FT+はMT5のEA運用候補。ただし損失制限と買収後の運営を確認したい
Funded Trading Plus(FT+)はEAで自動売買できる?MT5・$4チャレンジ・出金・買収後の注意点を解説
「Funded Trading PlusでEAは使えるの?」「$4から始められるチャレンジはお得?」「買収後の出金や運営は大丈夫?」
Funded Trading Plus(FT+)は、MT5のEAによる自動売買を認めている海外プロップファームです。 2026年10月時点の公式情報では、日本も利用禁止国に含まれていません。
現在の主な取引プラットフォームはMT5とMatch-Traderです。 MT4やcTraderは現行の対応一覧に含まれていないため、MT5のEAを利用したい人が中心になるでしょう。
さらに2026年9月には、最初に$4を支払い、チャレンジ合格後に残りの料金を支払う「Pass Now Pay Later」も登場しました。
Funded Trading Plusは、日本居住者がMT5のEAを使う場合、検討候補になるプロップファームです。
ただし、EAを利用できることと、すべての売買手法が認められることは別です。 禁止取引や損失制限に加え、評価合格時や出金申請時に取引方法を確認される「リスク審査」にも注意する必要があります。
また、2026年5月のInstant Fundingによる買収後は、口座発行やサポート、出金処理に時間がかかったという利用者の報告もあります。
私なら、EAの設定を見直すだけでなく、VPSの利用条件やEA審査についてサポートに確認してから申し込みます。
最初に知っておきたい用語
この記事では、プロップファーム独特の言葉がいくつか登場します。 まずは重要な用語だけ確認しておきましょう。
| 用語 | 簡単な意味 |
|---|---|
| EA | 決められた条件で自動売買するプログラム |
| チャレンジ | 利益目標と取引ルールを守れるか確認する評価試験 |
| Funded口座 | 評価合格後などに利用でき、条件に応じて報酬を受け取れる口座 |
| 日次損失制限 | 1日に許される損失の上限 |
| 最大損失制限 | 口座全体で許される損失の上限 |
| トレーリングDD | 利益が増えると損失の限界ラインも上がる仕組み |
| Risk Review | 売買方法やリスクの取り方を確認する審査 |
| Payout | 条件を満たした取引成果に対する報酬の支払い |
| VPS | 自宅PCを起動し続けずにEAを動かすための仮想サーバー |
特に重要なのは日次損失制限と最大損失制限の違いです。 EAの利益率が高くても、途中でどちらかの制限を超えてしまえば、チャレンジに失敗する可能性があります。
私は2020年からMT4・MT5のEAやインジケーター、cTrader・cBot関連システムなどを開発し、これまで200個以上を開発・制作・検証してきました。
この記事では、単にEAが使えるかを確認するだけではなく、損失制限や禁止取引をEA側でどう管理するかまで、開発者の視点から解説します。
Funded Trading Plusとは?会社情報と運営実績
Funded Trading Plusは2021年にスタートした海外プロップファームです。
プロップファームとは、一定の利益目標や損失ルールを守りながら取引し、条件を満たすと取引成果に応じた報酬を受け取れる仕組みです。
ただし、Funded Trading Plusで提供される取引環境は、実際のお金を直接売買する口座ではありません。 仮想資金を利用したシミュレーション環境です。
公式サイトでは、これまでの運営規模について次の数字を公表しています。
こうした数字は、FT+の過去からの運営規模を確認する材料になります。
ただし、累計報酬が大きいことと、現在の出金処理が問題なく行われていることは別です。
公式サイトの報酬実績一覧には、2026年2月時点のデータが含まれています。 そのため、2026年5月の買収後だけに限定した出金状況を、この累計額から判断することはできません。
現在の運営会社表示はAcello Ltd
Funded Trading Plusの公式サイトでは、英国法人のAcello LtdがFunded Trading Plusの名称を使用する会社として表示されています。
会社番号は12696083、登録住所は30 Old Bailey, London, EC4M 7AUです。
公式サイトにはセントルシアのIF Pro Ltdも記載されており、Acello Ltdは同社の決済代理人として説明されています。
また、2026年6月29日以降、カード決済の請求名義が従来のFTP LONDON LTDからACELLO LTDへ変更されたと案内されています。
海外サービスでは、ブランド名とカードの請求名義が違う場合があります。
FT+を購入する際は、実際の決済画面に表示される会社名や請求内容を確認してください。
2026年5月にInstant FundingがFunded Trading Plusを買収
Instant Fundingは、2026年5月29日にFunded Trading Plusの買収を公式発表しました。
買収後もFT+を独立したブランドとして継続し、技術やシステム、運営ノウハウなどをグループ内で共有する方針が示されています。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 買収企業 | Instant Funding |
| 発表日 | 2026年5月29日 |
| ブランド | FT+を継続 |
| 技術・運営 | グループ内で共有 |
| 買収後の変更 | 決済名義・システム・新プラン |
買収によってサービスが強化される可能性はありますが、システムを移行する時期にはトラブルが起こる場合もあります。
例えば、口座の管理画面、本人確認、出金申請、サポート対応などは、それぞれ異なるシステムが関係しています。
EAを利用する側から見ると、売買プログラムそのものが正常に動いていても、口座の発行や審査が遅れれば取引を始められません。
私なら「大手グループに買収されたから安心」とも「買収されたから危険」とも判断しません。
買収後に取引環境、サポート、出金処理がどの程度安定しているかを継続して確認します。
Funded Trading Plusは日本人・日本居住者でも利用できる?
2026年8月26日更新の公式利用禁止国リストでは、日本は対象に含まれていません。
そのため、日本居住者もFT+の利用を検討できます。
ただし、日本が禁止国ではないことと、誰でも無条件に口座を利用できることは別です。
実際の利用には本人確認や決済手続きがあり、場合によっては追加書類を求められる可能性があります。
申込画面で日本を選択できるか、希望するプラットフォームを利用できるか、用意している本人確認書類が使えるかを確認してください。
居住国に関するルールは変更される可能性があるため、最終的な利用可否は公式サイトとサポートで判断しましょう。
対応プラットフォームはMT5とMatch-Trader
2026年10月3日時点の公式ヘルプセンターでは、FT+のチャレンジ口座と評価合格後の口座で、MT5とMatch-Traderが案内されています。
| プラットフォーム | 現行対応 | 自動売買 |
|---|---|---|
| MT5 | ○ | MQL5のEAに対応 |
| Match-Trader | ○ | MT5 EAは直接利用不可 |
| MT4 | 現行一覧なし | MQL4 EAは利用不可 |
| cTrader | 現行一覧なし | cBotは利用不可 |
MT5用のEAは、基本的にMT5上で動くプログラムです。
そのため、Match-Traderを選んだからといって、MT5用EAをそのまま利用できるわけではありません。
過去にはFT+でcTraderなどの取引環境に関する情報もありましたが、現在の購入では最新の対応状況を優先してください。
MT5のEAを使いたいならFT+は検討候補です。
一方、cTraderのcBotを使いたい場合は、cTraderに対応する別のプロップファームを探す必要があります。
Funded Trading PlusではEA・自動売買を利用できる
Funded Trading Plusの公式ヘルプセンターでは、EAやアルゴリズムによる自動売買を認めています。
ただし、EAを使えることと、どんな売買方法でも許されることは同じではありません。
FT+では、価格の遅延を利用した取引や、一部の高速売買、グリッド取引などが禁止されています。
また、EAによる取引でもリスク管理に関する審査が行われる可能性があります。
自作EAなら問題ない?市販EAは使える?
自作EAであっても、禁止されている取引方法を実行すれば問題になります。
一方、市販EAがすべて禁止されていると断定できる公式記載も確認できませんでした。
重要なのは、そのEAがどのような条件で注文し、どんなリスクを取るのかを説明できることです。
FT+では、審査の際にEAの提出やコードの一部を求められる可能性があります。
自作EAなら売買条件を説明しやすいですが、市販EAではソースコードを持っていないこともあります。
市販EAを利用する場合は、Risk Reviewで売買ロジックの説明やコードの確認を求められたとき、どのように対応する必要があるのかをサポートへ確認しておきましょう。
複数口座でEAを使う場合はコピー取引に注意
FT+の公式FAQでは、自分自身の口座間で行うコピー取引を認める説明があります。
一方、EAに関する別のFAQには、複数のFT+口座をEAで連動させる取引を制限するように読める記述もあります。
そのため、EAのコピー機能を使って複数口座へ同じ注文を送る場合は、具体的な運用方法を伝えて確認した方が安全です。
例えば、同じEAを3つの口座で同時に動かす場合、それぞれが独立して売買しているのか、1つの口座の注文をコピーしているのかによって扱いが変わる可能性があります。
複数口座の取引で注意したい点は、 別口座ヘッジと相関リスクを解説した記事 でも詳しく整理しています。
FT+で禁止されているEAの取引方法
FT+では、自動売買そのものより、EAが実行する売買方法に注意する必要があります。
| 取引方法 | FT+での扱い |
|---|---|
| 通常のEA | 条件付きで利用可能 |
| グリッド取引 | 禁止 |
| 裁定取引 | 禁止 |
| 遅延価格の悪用 | 禁止 |
| ティックスキャルピング | 禁止 |
| 口座間の両建て | 禁止 |
| 他人とのコピー取引 | 禁止 |
| 同一口座内の両建て | 許可 |
例えば、グリッド取引とは、一定の価格間隔で買いや売りの注文を増やしていく方法です。
また、裁定取引は、異なる価格表示や取引環境の差を利用して利益を狙う方法です。
こうした売買方法は、通常のFX口座で利用できたとしても、FT+で認められるとは限りません。
両建ては口座内と口座間で扱いが異なる
同じ口座の中で買いと売りを同時に保有することは許可されています。
しかし、口座AではGOLDの買い、口座BではGOLDの売りというように、複数口座を使って反対方向のポジションを持つ行為は禁止されています。
複数のEAを運用する場合、自分では別々の戦略として動かしていても、結果的に口座間で反対売買になることがあります。
私は複数EAを設計するとき、各EAの注文だけでなく、口座全体でどの方向にどれだけポジションを持っているかも確認する仕組みを重視します。
ほかのプロップファームを含めた禁止取引については、 プロップファームで失格につながりやすい重大ルール5選 も参考にしてください。
VPSは使える?EAを24時間動かす前に確認したい
MT5のEAを継続して動かす場合、自宅PCではなくVPSを利用したい人も多いと思います。
VPSを利用すれば、自宅のPCを起動し続けなくても、サーバー上でMT5とEAを動かすことができます。
ただし、2026年10月3日に確認したFT+の公式情報では、VPSや固定IP、接続地域について、必要な条件をまとめた明確な最新ルールを確認できませんでした。
EAが認められていても、接続元IPやVPS利用について別の条件が設定されている可能性があります。
契約する前に、VPSを利用できるか、固定IPが必要か、サーバーの設置地域に制限があるか、VPS変更時に連絡が必要かを確認しておくと安心です。
会社員をしながら自動売買を管理する場合、VPSは便利な仕組みです。
ただし、EAを24時間動かせることと、24時間ずっと売買させることは別です。
私なら、重要経済指標の発表前後など、売買を控えたい時間帯もEA側で設定できるようにします。
Funded Trading Plusの4つのプランを比較
2026年10月時点のFT+には、主に4つのプログラムがあります。
それぞれ利益目標や損失制限が違うため、EAの設定も同じではいけません。
| プラン | 評価目標 | 損失制限 |
|---|---|---|
| 1-Step Express | 10% | 日4%・最大6%追随型 |
| 2-Step Classic | 7%→7% | 日4%・最大8%固定型 |
| Instant Funding | 評価なし | 日6%・最大6%追随型 |
| Pass Now Pay Later | 2% | 日4%・最大6%固定型 |
※表は評価段階の主な条件です。Instant Fundingは購入後から報酬対象のシミュレーション口座を利用するタイプです。Pass Now Pay Laterは合格後に損失制限が変更されます。
標準の利益分配率は各プランとも80%ですが、出金できる日数や必要な利益などは異なります。
2-Step Classicは固定型の損失制限
2-Step Classicでは、2回の評価を通過する必要があります。
最大損失制限は初期残高を基準とした固定型です。 利益が増えても、最大損失の基準ラインが上がらない点が1-Step Expressとの大きな違いです。
ただし、2-Step Classicには35%の一日利益集中制限が評価段階にあり、合格後は50%の条件が適用されます。 また、同じ銘柄の損失が3%を超えないようにするルールもあります。
つまり、固定型の最大損失制限だから簡単というわけではありません。 EAでは、利益が特定の日に偏りすぎないか、同じ銘柄にポジションが集中しないかも確認する必要があります。
Instant Fundingは評価なしで始められる
Instant Fundingは、通常のチャレンジ試験を省略して利用するタイプです。
ただし、日次損失6%と最大損失6%のルールがあり、週末のポジション持ち越しにも制限があります。
評価試験がないからといって、リスク管理が簡単になるわけではありません。
私はFT+向けのEAを設計するなら、会社名だけで管理せず、プランごとに損失制限や取引条件を切り替える仕組みにします。
同じFT+でも、利用するプランによって必要なリスク管理が違うためです。
1-Step Expressは利益目標10%・日次損失4%・最大損失6%
MT5のEAを利用する人にとって、まず確認したいのが1-Step Expressです。
| 項目 | 主な条件 |
|---|---|
| 利益目標 | 10% |
| 日次損失制限 | 4%・前日の確定残高が基準 |
| 最大損失制限 | 6%・利益に応じて上昇 |
| 評価期限 | なし |
| 週末持ち越し | 可能 |
| 損切り設定 | 必須ではない |
| 標準利益分配 | 80% |
| 初回出金申請 | 条件を満たせば初日から |
| 2回目以降 | 7日ごと |
| 最低出金額 | $50 |
なお、評価期限はありませんが、30日間の取引がない場合には口座が失効するルールがあります。
日次損失4%は前日の確定残高から計算する
1-Step Expressの日次損失制限は、前の取引日の確定残高を基準に計算します。
前日の確定残高が$100,000なら、4%は$4,000です。
この場合、口座の有効証拠金が$96,000を下回らないように管理する必要があります。
前日の確定残高が$102,000なら、4%は$4,080となり、損失ラインは$97,920です。
ここで注意したいのは、決済して確定した損失だけでなく、保有中のポジションの含み損も影響することです。
EAが複数のポジションを持つ場合、1つずつの損失が小さくても、すべてを合計すると日次損失制限に近づく可能性があります。
公式説明では、日次損失の基準はサーバー時間の23時59分に更新されます。 EAを作る際は、日本時間だけで判断せず、サーバー時間と管理画面の表示を照合する必要があります。
最大損失6%は利益が増えるとラインも上がる
1-Step Expressの最大損失制限は、最初の残高から6%下で固定される仕組みではありません。
利益が増えると損失ラインも引き上げられるトレーリング方式です。
$100,000口座の場合、損失ラインの動きは次のようになります。
| 過去最高の確定残高 | 損失ライン |
|---|---|
| $100,000 | $94,000 |
| $103,000 | $97,000 |
| $106,000 | $100,000 |
| $108,000 | $100,000で固定 |
利益が増えるほど損失ラインも上がりますが、初期残高の$100,000まで到達すると、それ以上は上昇しません。
バックテストで最大ドローダウンが5%だったEAでも、利益を伸ばした直後に大きく負けると、トレーリング方式の損失ラインを超える可能性があります。
EAでは単純な最大損失率だけでなく、過去最高の確定残高を記録し、現在どこまで損失を許容できるかを計算する必要があります。
$4で始められるPass Now Pay Laterとは?
2026年9月に登場したPass Now Pay Laterは、最初に$4を支払ってチャレンジを開始するプログラムです。
評価中に2%の利益目標を達成し、取引ルールも守れた場合、追加の有効化料金を支払うことで報酬対象の口座へ進めます。
$4だけで報酬対象口座を取得できるわけではない点には注意が必要です。
口座サイズ別の料金
チャレンジ開始料金は全サイズ共通で$4です。 合格後の有効化料金は口座サイズによって変わります。
| 口座サイズ | 合格後の有効化料金 |
|---|---|
| $25,000 | $179 |
| $50,000 | $299 |
| $100,000 | $489 |
| $200,000 | $969 |
※2026年10月時点の公式料金案内です。$200,000の選択可否は公式ページ間で表示に差があるため、実際の購入画面で確認してください。
チャレンジに合格できなかった場合、追加の有効化料金は発生しません。
ただし、最初の$4はチャレンジへの参加料金であり、利益や合格を保証するものではありません。
合格前と合格後で損失ルールが変わる
Pass Now Pay Laterで特に注意したいのが、評価中と合格後では損失制限が違うことです。
| 項目 | 評価中 | 合格後 |
|---|---|---|
| 利益目標 | 2% | なし |
| 日次損失 | 4% | 3% |
| 最大損失 | 6%固定 | 6%追随型 |
| 利益集中制限 | なし | 25% |
| 最低取引日数 | なし | 10日 |
| 利益分配 | 対象外 | 80% |
合格後は日次損失制限が4%から3%へ厳しくなり、最大損失も固定型から有効証拠金に追随する方式へ変わります。
さらに、出金には10取引日と3%の最低利益条件があり、1日の利益が対象期間の利益全体の25%を超えないことも求められます。
評価中に日次損失4%を前提としてEAを動かしていた場合、合格後も同じ設定では許容損失を超える可能性があります。
私なら、口座の段階が変わった時点で、損失制限とロット計算を自動的に切り替える仕組みを用意します。
Pass Now Pay Laterの詳細は、 FT+公式のプログラム説明 で確認できます。
EA開発者が重視したいRisk Reviewと証拠金管理
Funded Trading Plusでは、評価合格時、口座の資金枠拡大申請時、出金申請時などにリスク審査が行われます。
この審査では、単純に利益が出たかどうかだけではなく、どれだけ大きなリスクを取っていたかも確認されます。
例えば、短時間に非常に大きな注文を出したり、同じ銘柄へ大量のポジションを集中させたりする取引には注意が必要です。
証拠金使用率60%は即失格ラインではない
FT+は、$100,000口座について、証拠金使用率60%を人による審査が始まる目安として公開しています。
ただし、60%を超えたら必ず失格になるという意味ではありません。
審査では、取引した銘柄、ポジションを保有した時間、相場の値動き、同時に保有した注文などを総合的に判断します。
口座の有効証拠金に対して、現在の注文を維持するためにどれだけ証拠金を使っているかを示す割合です。
ロットを増やしたり、ポジションを多く保有したりすると高くなりやすくなります。
私がプロップファーム向けEAで重要だと考えているのは、注文ごとのロット数だけでなく、すべての注文を合わせたリスクを見ることです。
例えば、EURUSDとGBPUSDの買いポジションを同時に保有すると、両方とも米ドルの値動きから影響を受ける可能性があります。
EAが別々の通貨ペアとして管理していても、口座全体では似た方向にリスクが偏る場合があります。
EAを200個以上開発・制作・検証してきた立場から見ると、売買の入口を作ることよりも、損失をどこで止めるかを決めることが重要だと感じています。
FT+では日次損失、最大損失、証拠金使用率、複数ポジションの合計リスクをそれぞれ監視する設計が必要です。
FT+向けEAでは日次損失と最大損失をどう管理する?
FT+向けのEAでは、チャレンジの利益目標を達成することだけでなく、失格につながる損失を防ぐ仕組みが重要です。
私なら、EAの売買ロジックとは別に、口座全体の損失を監視する機能を設けます。
| 監視する項目 | EA側の対応 |
|---|---|
| 日次損失 | 当日の残り許容損失を計算 |
| 最大損失 | 現在の失格ラインを監視 |
| 含み損 | 保有ポジションを合算 |
| 証拠金使用率 | 新規注文前に上限を確認 |
| 経済指標 | 必要に応じて売買を停止 |
| 通信・再起動 | 取引再開前に口座状態を再取得 |
ロットは固定ではなく残りの許容損失から考える
例えば、EAの設定が常に1ロットだったとします。
口座の残高が増減しても同じロットで売買すると、口座残高に対する損失の割合が変わります。
プロップファームでは、現在どこまで損失を許容できるかを確認し、その範囲内で新しい注文を出せるようにする方が合理的です。
さらに、経済指標時のスリッページや価格の急変動によって、設定した損切り価格どおりに決済できないこともあります。
そのため、EA側の損失制御だけで失格を完全に防げるわけではありません。
バックテストだけでは実運用のリスクは分からない
バックテストは過去の相場を使ってEAの動きを確認する方法です。
しかし、実際の取引ではスプレッドの拡大、注文の遅れ、通信切断、サーバー再起動などが発生する可能性があります。
特にFT+のように損失ラインが動くプログラムでは、利益が増えた後の値動きも確認しなければなりません。
私なら、バックテストで売買結果を確認した後、少額リスクのフォワードテストで注文処理や損失制御が正しく働くかを検証します。
EAが新しい注文を止めても、すでに保有しているポジションの損失が自動的になくなるわけではありません。
損失上限に近づいたときに、新規注文だけ止めるのか、保有ポジションも決済するのかを事前に決める必要があります。
Funded Trading Plusの出金条件と報酬実績
FT+では、チャレンジ合格後などに報酬対象口座へ進み、条件を満たすことで出金を申請できます。
公式サイトが公表する累計報酬は$19.5M超ですが、これは過去からの累計実績です。
また、出金申請はFT+の管理画面から行い、申請時には保有ポジションがない状態にしておく必要があります。
プランごとに出金条件が違う
| プラン | 主な出金申請条件 |
|---|---|
| 1-Step Express | 初回は利益があれば初日から、以後7日ごと |
| 2-Step Classic | 初回10暦日後、利益集中制限あり |
| Instant Funding | 利益条件を満たせば初日から、以後7日ごと |
| Pass Now Pay Later | 10取引日・3%利益・25%制限 |
1-Step Expressの最低出金額は$50です。 一方、2-Step Classicでは初期口座サイズの1%、Pass Now Pay Laterでは3%など、別の条件があります。
出金ルールは同じ会社でもプランによって異なるため、契約前に必ず確認してください。
出金処理には審査がある
FT+の公式ヘルプセンターでは、出金に関する通常の確認期間として2営業日、追加のリスク審査がある場合は5~7営業日程度という目安が説明されています。
ただし、これらは必ずその期間内に着金するという保証ではありません。
現在の公式情報では、暗号資産とRiseが主な報酬受取方法として案内されています。
FT+の報酬実績一覧には買収前のデータも含まれています。
私は、買収前の累計報酬と買収後の出金状況を分けて確認することが重要だと考えています。
Funded Trading Plusの評判・口コミはどう見る?
2026年10月3日時点に確認したTrustpilotでは、FT+の評価表示が制限され、偽レビューが削除されたことを知らせる警告が表示されていました。
そのため、単純に星の数だけで安全性を判断するのは適切ではありません。
買収後はサポートや出金の遅延報告がある
2026年6月から9月にかけての利用者レビューには、サポート返信の遅れ、口座の移行、評価合格後の口座発行、出金処理に関する不満が見られました。
例えば、評価合格後に口座の有効化が長引いたという投稿や、出金申請後に通常より時間がかかったという報告があります。
一方、後から問題が解決したと更新されているレビューや、買収後に報酬を受け取ったという投稿もあります。
「買収後は全員出金できない」と断定できる情報ではありません。
逆に、出金成功のレビューが1件あるからといって、すべての利用者が問題なく出金できるとも限りません。
口コミは投稿者自身の申告であり、個別の取引履歴や審査内容まで第三者が確認できるわけではないためです。
EA運用では、長期間安定して口座を利用できることも重要です。
そのため、私はFT+を検討する場合、取引条件だけでなく、買収後のサポート対応と出金処理の状況も確認したいと考えています。
買収後のFT+は改善した?メリットと注意点
2026年10月時点では、買収後の期間がまだ短く、運営が完全に改善したとも悪化したとも断定できません。
- MT5
- 対応
- EA
- 公式許可
- 運営歴
- 2021年から
- 報酬実績
- $19.5M超
- プラン
- 新商品追加
- VPS
- 事前確認推奨
- リスク審査
- 追加確認あり
- 禁止取引
- 複数の制限
- サポート
- 遅延報告あり
- 口コミ
- 評価表示に警告
FT+にはMT5やEAを利用できるメリットがありますが、契約前に確認しておきたい項目もあります。
特に、VPSでの自動売買や複数口座の利用を考えている場合は、公開されているルールだけでは判断しにくい部分をサポートへ確認する必要があります。
Funded Trading Plusが向いているのはどんなEAトレーダー?
FT+は、MT5のEAを利用し、日次損失や最大損失を自分で管理できる人にとって検討候補になります。
特に、EAのロットを調整でき、保有ポジション全体のリスクを把握できる人なら、FT+の損失ルールに合わせた運用を設計しやすいでしょう。
一方、グリッドEAをそのまま使いたい人、EAの売買内容を理解していない人、複数口座へ同じ注文を無条件にコピーしたい人には注意点が多くなります。
まず使用予定のEAが禁止取引に該当しないかを確認します。
次に、VPSの利用条件やEA審査についてサポートに質問し、その回答を保存します。
そして、日次損失、最大損失、複数ポジション、証拠金使用率、ニュース時の停止処理をEAへ組み込みます。
最後にバックテストとフォワードテストで動作を確かめ、実運用へ進む流れを重視します。
FT+以外のプロップファームも比較して選ぼう
Funded Trading PlusがすべてのEAトレーダーに最適というわけではありません。
MT5のEAを中心に考えるなら、Fintokei、FTMO、Funded7なども比較対象になります。
一方、cTraderのcBotを利用したいなら、FundoraやPipFarmなど、cTrader環境を提供するプロップファームも確認するとよいでしょう。
重要なのは、料金の安さや利益目標だけでなく、自分のEA・cBotを規約に合った形で動かせるかどうかです。
※本欄にはPR・アフィリエイトリンクを含みます。各社のルール・料金・対応プラットフォームは変更される場合があります。利用前に必ず公式サイトをご確認ください。
まとめ|FT+はMT5のEA運用候補。ただし損失制限と買収後の運営を確認したい
Funded Trading Plusは、2026年10月時点でMT5のEAによる自動売買を認めており、日本も利用禁止国に含まれていないプロップファームです。
2021年からの運営実績があり、公式公表値では累計報酬$19.5M超という規模があります。
また、新しく登場したPass Now Pay Laterでは、$4からチャレンジを始められる仕組みが用意されています。
ただし、合格後には追加料金が必要で、損失制限や出金条件も評価中とは異なります。
EA運用で特に注意したいのは、日次損失、最大損失、禁止取引、複数口座、リスク審査、VPSの利用条件です。
さらに、2026年5月のInstant Fundingによる買収後は、サポートや口座発行、出金処理に関する報告も慎重に見ておきたいところです。
私なら、最初に利用するプランを決め、そのプランの損失制限と禁止取引を確認します。
そのうえでEAのロットや停止条件を調整し、VPSや審査に関する不明点を公式サポートへ確認してから利用を判断します。
海外プロップファームをEA・cBotの自動売買という視点から比較したい方は、 日本人EAトレーダー向け海外プロップファーム13社比較 も参考にしてください。
本記事は2026年10月時点で確認できる公式情報と、2026年10月3日時点の口コミ調査をもとに作成しています。
プロップファームの料金、取引条件、EA利用ルール、出金条件などは変更される可能性があります。
FT+へ参加する前に、公式サイト、ヘルプセンター、利用規約で必ず最新情報をご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としており、投資助言や売買推奨ではありません。
※Funded Trading Plusの取引プログラムは仮想資金を利用したシミュレーション環境です。チャレンジには参加料金を失うリスクがあります。
※EA・自動売買の利用によって、チャレンジ合格、利益、報酬の支払いが保証されるわけではありません。
※口コミは投稿者の申告であり、すべての利用者に同じ事象が発生することを意味しません。
※本記事にはPR・アフィリエイトリンクを含みます。投資・取引に関する最終判断はご自身の責任で行ってください。

